取組概要
石巻地域の企業と研究機関等が連携し、新技術開発や地域課題の解決を目指す「研究シェアリング・プログラム」が、本学で開催された。
本プログラムは、企業等へ本学の研究内容や成果を直接ご覧いただく機会を設けるため、石巻地域産学官グループ交流会との共催により昨年度から実施。
2回目となる今回は、理工学部と経営学部から12の研究室が出展したほか、地域からも5社が出展し自社製品等の紹介が行われた。
成果
各ブースには多くの関係者が訪れた他、地元企業のブースには、熱心に説明を訊く本学学生の姿も見られた。
ブースを出展した理工学部生物科学科 角田出教授は、石巻市北上産オリーブの搾りかすや葉をエサに使ったギンザケの養殖について紹介。「臭みの軽減や高成長などの結果が出た。今後は実用に向け養殖するサケの数を増やしていく」と述べた。
また、理工学部機械工学科 高橋智准教授は、3Dプリンター用の複合材料にヨシやカキ殻を活用。「カキの殻を用いることで強度が向上した。環境に優しい材料として着目できる他、コストの削減にも繋がる」と研究成果を披露した。
交流会の座長を務める理工学部機械工学科 山本憲一教授は、「今後も大学の技術をいかして地域の企業と連携し、地元に貢献していきたい」と語った。