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東京都

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中央大学

ネコ用人工血液を開発 -動物医療に貢献、市場は世界規模-

2020年7月14日

取組概要

遺伝子組換えネコ血清アルブミンを産生し、X線結晶構造解析からその立体構造を明らかにした。さらに酸素輸送タンパク質であるヘモグロビンを遺伝子組換えネコ血清アルブミンで包み込んだ形の(ヘモグロビン-組換えネコ血清アルブミン)クラスター(製剤名:ヘモアクト-F™)を合成し、それがネコ用人工酸素運搬体(赤血球代替物)として機能することを明らかにした。人工酸素運搬体は輸血液の代わりに生体へ投与できる人工血液となる。なお、JAXAは遺伝子組換えネコ血清アルブミンのX線結晶構造解析を担当し、国際宇宙ステーション「きぼう」日本実験棟で行われているタンパク質結晶化実験の機会の提供と結晶化、構造解析を行った。

成果

長期保存可能なネコ用人工血液が、溶液あるいは粉末として動物病院に常備され、いつでも供給できる体制の確立に道を開いた。

緊急時の大量需要に即応でき、血液型がなく、ウイルス感染の心配もなく、どのネコにも使用できる人工血液の市場範囲は、先進国・新興国を含む全世界規模に及ぶ。


※この取組は、提言・事例集『私立大学理工系分野の研究基盤の強化と向上-科学技術イノベーションの推進に向けて-』で紹介した研究事例です。
詳細等は関連リンクをご覧ください。

関連リンク

https://www.shidairen.or.jp/topics_details/id=2822