取組概要
超高齢社会の到来を見据え、生命科学系における認知症・がん・老化・再生医療分野でのフロント研究の推進により健康寿命の延伸を図る。さらに、全学部ワンキャンパス集結という特性を活かし、生命科学の急速な進展に伴って生じうる近未来の社会的諸問題とその対応について文理連携による統合的議論を深める新たな学際領域<生命社会学>を創成しつつ、超高齢社会の未来に対応可能な社会基盤の整備に向けた提言を目指す。
健康寿命の延伸を目指し、認知症については「アルツハイマー発症におけるタウたんぱく質の機能解析」によって認知症に関係するタウタンパク質の凝集機構とこれを阻止する化合物が複数見出されて来た。再生医療においては「四肢の関節再生の惹起するシステムの解明」を行い、遺失機能の補償が哺乳動物で可能である示唆的な結果を得た。「文理連携の推進」においては「超高齢化社会が抱える様々な問題を文系、理系教授により文理両面から議論する「生命社会学」を基礎教養科目としてカリキュラムに取り入れ開講している。さらに、これら生命科学のフロント科学がもたらす恩恵と、それがもたらす社会的な諸問題の両方について、人文・社会科学の視点からの議論を展開するため、文理双方の教官と外部専門家を交えたシンポジウムを年2回行っている。
成果
脳老化の開始点を測定する機器の開発に成功した。
最先端テクノロジーの開発によって将来的に高齢社会を大きく変革し、新規産業創設へ繋げていく。
※この取組は、提言・事例集『私立大学理工系分野の研究基盤の強化と向上-科学技術イノベーションの推進に向けて-』で紹介した研究事例です。
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