取組概要
人文学部現代文化学科の池田ゼミでは、観光の多様性や観光を基軸とした商店街活性の事例について考えており、2020年度はコロナ禍の状況下で観光を通して女子大生にできることは何かを考え、3密を避けて地元の人が近場で過ごす「マイクロツーリズム」に注目しました。そこで地域の観光資源の再評価を実施するとともに、観光地における賑わいの創出の一助となるべく、地域の資源を活かした新たな観光スタイルの創出のため、女子大生による福岡県内の商店街を活用したマイクロツーリズムモデルコースの作成に取り組みました。
この企画には池田ゼミの4年生17名、3年生19名が6チームに分かれて取り組み、各チームとも必ず商店街を軸としたコースであることを必須とし、テーマや取材店舗の選定、写真撮影及び使用許可、パンフレットのデザインに至るまでその全てを学生が企画・立案しました。コロナ禍ということもあり遠隔での作業を余儀なくされましたが、チーム内で役割を分担しながら取材やデザインを制作し、そこにプロの視点を加えてパンフレット作成を進めてきました。今回はデザイナーにパンフレットデザインの助言を、観光資源を活かしたモデルコース作成には株式会社DNPプランニングネットワーク様に助言を頂きながらモデルコースの作成に取り組みました。
成果
観光は他所の土地に旅行に出かけることだけではなく、実際に地域とそこで生活を営む人たちとの触れ合いのなかで生まれる何かを感じ、認め合うことにもその魅力です。この企画を通して改めて観光の魅力を認識し、福岡の魅力を改めて再発見する機会となりました。その思いを込めて、地元や地元愛を指す「local」と、女子大生の独自目線をイメージした「ism」を融合させた「localism(ロカリズム)」という言葉をつくり、「ニューロカリズム(New-Localism)」と題した新たな観光、地域づくりのきっかけとなり、福岡観光の新たな観光スタイルとしての定着及びブームとなることの願いを込めたパンフレットを完成させました。この「ニューロカリズム」が新たなトレンドとなるように、そして地域の観光資源を再発見できるきっかけとなるように、エリアを拡大させた周遊モデルコースの新設やSNS等による広報活動を実施し、観光ツールとしての定着を図っていきます。