取組概要
経済学部経済経営学科の4年生3名(勝呂榛奈、高山結衣、野本夏音)は、昨年度、所属する浜松翔平准教授(専門分野:経営戦略論)ゼミの『社会にある課題、問題を発見し解決する』というテーマ に対して、コロナ禍で減ってしまった音楽の演奏や鑑賞の機会を増やしたい、また、音楽を身近に感じる機会が少ない方へ音楽の楽しさを伝えたいという思いでリモート演奏会を企画し、武蔵野市の高齢者総合福祉施設「吉祥寺ホーム」で開催しました。
3人はそれぞれ管弦楽、吹奏楽、バンドのメンバーとして活動をしており、共通する「音楽」を軸に検討。高齢者施設での演奏に着目し、成蹊大学がある武蔵野市の高齢者施設を調査したところ、吉祥寺ホームが音楽ボランティアを募集していることを知り、リモート演奏会の企画を提案しました。企画が受け入れられ、実施に向けて具体的に動き出ました。
成果
コロナ禍で演奏者と観客の安全を確保して実施するにはどうすればよいか何度も検討を重ね、25人の演奏者が各自で録音、録画したものを編集し、作成した演奏映像を上映することに。楽曲にちなんだ画像や歌詞を入れるなど視覚的に楽しんでもらえるような仕掛けを盛り込んだり、観客と演奏者が同じ空間にいなくてもつながりを感じてもらえるような工夫をして作り上げた演奏会は、観客にとっても演奏者にとってもコロナ禍だからこその新しい音楽の楽しみ方を提供するものとなりました。この演奏会をはじめの一歩として、新たなイベントの企画の検討や新たなコミュニティを作りたいと意欲的な3人の活動に今後も注目していきます。