取組概要
2022年2月1日(火)、本学相模原キャンパス(神奈川県相模原市中央区淵野辺)で学ぶ学生による、相模原市との連携事業に関する最終報告会およびタウンミーティング「まちかど市長室」がオンラインで開催され、稲積宏誠教授(副学長、社会情報学部社会情報学科)と稲積ゼミナール(ゼミ)3年生の8人が参加しました。
第1部では、2014(平成26)年度から、本学と相模原市との包括連携協定に基づき実施している、「大学との連携による市民の声分析業務」最終報告会、第2部では「「大学生から見た相模原市」~若者が住みたくなるまちにするには~」をテーマに、稲積ゼミ3年生と相模原市による意見交換(タウンミーティング「まちかど市長室」with 青山学院大学)が行われました。
成果
「市民の声分析業務」は、大学生が市に寄せられた「市民の声」を分析し、傾向把握、事業の課題発見につなげるために実施されています。
今年度のテーマ「大学生から見た相模原市~若者が住みたくなるまちにするには~」に基づいて、稲積ゼミ3年生は、2020年度の相模原市のコールセンターに寄せられた約11万件の「公園・公共施設・住宅・道路・下水道・建築」に関する応対記録を、「どうすればコールセンターから各課への転送件数を減らせるか」、「どうすればコールセンターへの問い合わせ件数を減らせるか」という視点から分析しました。その結果、「同じ問い合わせ内容でもオペレーターによって解決できている場合と解決できていない場合がある」ことに気づき、コールセンターのオペレーターが参照するウェブサイト(FAQやHP)によって応対に差異が出ているという仮説を立てて検証し、FAQや市のHPの見直しを相模原市職員に提案しました。
参加した学生にとっては、本学での学びが生かされ、また「正解のない課題」に向き合うことで多くの力を身に付けた有意義な活動となりました。