取組概要
明治大学農学部 瀬戸義哉 准教授、京都大学化学研究所 山口信次郎 教授、増口潔 同助教、東北大学生命科学研究科 小野塚祐太 修士課程学生(研究当時)、大阪府立大学生命環境科学研究科 秋山康紀 教授、アムステルダム大学 Harro Bouwmeester 教授らの国際共同研究グループは、植物体内でストリゴラクトンが作られる過程において、枝分かれを調節するための形(化学構造)へと活性化するために必要な酵素タンパク質「CLAMT」をモデル植物のシロイヌナズナから発見しました。また、ストリゴラクトンが作られる過程の途中にある前駆物質が根から地上部へと移動し、枝分かれを調節している可能性があることも明らかになりました。
成果
植物は自身の成長を調節するためや周囲の環境に適応するために、「植物ホルモン」とよばれる化学物質を作ります。「ストリゴラクトン」は植物が枝分かれを調節するために必要な植物ホルモンです。
植物の枝分かれは、花や種子の数と質を決める重要な農業形質で、今回の発見は、農作物の生産性向上などを目的とした技術開発に貢献する基盤になることが期待されます。