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東京都

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取組内容

研究

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実施体制

ゼミ

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連携状況

連携なし

慶應義塾大学

スマートフォンの持ち方をフロントカメラで推定する手法を開発-角膜反射像を機械学習で分類-

2022年4月28日

取組概要

慶應義塾大学 理工学部 杉浦裕太 准教授、同大学大学院 理工学研究科大学院生 張翔、ヤフー株式会社 Yahoo! JAPAN研究所 池松香 上席研究員、東京工科大学 メディア学部 加藤邦拓 助教の研究グループはスマートフォンのフロントカメラで撮影された顔写真を使用して、機械学習でスマートフォンがどの様に把持されているのかを推定する新手法を開発しました。

多くのスマートフォンアプリケーションでは右手の親指での操作を前提に画面が設計されていますが、スマートフォンの把持姿勢を推定することで把持姿勢に合わせた画面表示が可能になります。


成果

研究グループはスマートフォンを操作する際に画面の光が角膜に反射することで画面の形をした角膜反射像が映り、それが把持姿勢に応じて異なることに着目しました。そこでスマートフォンのフロントカメラで顔写真を撮影し、顔写真から角膜反射像を切り取り、機械学習を使って角膜反射像を推定するシステムを開発しました。

本研究の新手法はスマートフォンに内蔵されたフロントカメラを使用するため、さまざまな機種のスマートフォンに適用することができます。本手法をスマートフォンアプリケーションに組み込むことでアプリケーションの操作性を向上させることができるほか、スマートフォンを長時間同じ把持姿勢で使用することに起因する疾患の予防に利用できる可能性があります。

本研究成果は2022年5月4日(米国東部夏時間)、国際学会「CHI'22: ACM CHI Conference on Human Factors in Computing Systems」にて発表されます。

関連リンク

https://www.keio.ac.jp/ja/press-releases/2022/4/27/28-123487/