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法政大学

フランス産と同種とされていた日本のカタツムリダニが新亜種に~沖縄本島産と九州以北産で別の亜種として命名~

2022年5月10日

取組概要

法政大学の島野 智之教授、東邦大学の脇 司講師と自然環境研究センターの元陳 力昇博士、信州大学の浅見 崇比呂教授の研究グループが、カタツムリダニの1種ダイダイカタツムリダニの日本産2亜種を報告しました。

成果

ダイダイカタツムリダニはカタツムリやナメクジに寄生するダニの一種で、1986年にフランスで新種として記載され、日本では、その32年後の2018年に採集が報告された。フランスから日本にかけて広く分布すると考えられ、カタツムリ専門の寄生虫としては最大級の分布の広さを持つ。

広く分布する生物種は地域ごとに形態が異なり、特に地理的に隔離された場所では亜種となることがある。そこで、研究グループが日本全国の様々な場所からダイダイカタツムリダニの標本を集めて形態を精査したところ、フランス、沖縄本島、九州以北のダニ間で形態に微小な差異が認められて区別されることがわかり、これらの日本に分布するものを2つの新亜種「ニホンダイダイカタツムリダニ」「リュウキュウダイダイカタツムリダニ」として命名した。
今回発見した2つの亜種は、島国の日本で大陸のものから独自に分化した可能性が高いとみられる。

関連リンク

https://www.hosei.ac.jp/info/article-20220506165713/