取組概要
慶應義塾大学医学部外科学教室(一般・消化器)の尾原秀明准教授、松原健太郎専任講師らは、「難治性皮膚潰瘍を対象とした間葉系幹細胞由来血小板様細胞(ASCL-PLC)の探索的臨床試験」について、2020年6月11日厚生科学審議会において、第1種再生医療等提供計画の再生医療等提供基準に適合していると認められました(参考:2020年6月11日プレスリリース)。この度、第1症例目へのASCL-PLC投与を行い、安全性に問題がなく2例目以降の症例登録開始が可能であると判断されました。ASCL-PLCは、皮下脂肪組織に存在する間葉系幹細胞から作製した慶應義塾大学発シーズであり、AMED橋渡しシーズB(研究代表者:臨床研究推進センター 松原由美子特任准教授、研究開発分担者:宇留賀友佳子特任助教ら)としての支援を受けた開発品です。
成果
ASCL-PLCの非臨床研究成果は、国立研究開発法人日本医療研究開発機構(AMED)橋渡し研究加速ネットワークプログラム「血小板創製技術の医療応用」、橋渡し研究戦略的推進プログラム「血小板創製技術の医療応用」の支援により得られたものです。今回計画した臨床研究は、本シーズで開発された試験物ASCL-PLCの実用化・医療応用を行う目的で2016年に設立されたアカデミア発ベンチャー・AdipoSeeds社と慶應義塾大学との共同研究で実施されます。
ASCL-PLCの研究開発は、橋渡し研究支援拠点(慶應義塾大学)の支援を受け実施しています。