取組概要
2023年1月8日(日)、9日(月)の2日間、アジア太平洋学部の平野実晴助教のゼミと立命館大学 国際関係学部の越智萌准教授のゼミが、合同で模擬裁判を実施しました。APUから12名、立命館大学から9名の学生が参加し、国・地域、学年、大学を超えて共に学び合いました。会場には立命館大学の文化遺産である松本記念ホール陪審法廷が選ばれました。1928年から15年間実際に裁判が行われていた京都裁判所から移設された歴史ある法廷での模擬裁判は、参加者たちにとって特別な体験となりました。国際刑事裁判所を舞台に設定した今回の模擬裁判では、学生たちは架空の事件の検察官と被告人のチームに分かれ、事前に法的なリサーチと書類提出を行い、当日の口頭弁論に臨みました。
8日には越智准教授が主催するVictim-centered International Lawをテーマに国際セミナーが開催され、越智准教授、平野助教、川口博子博士(大阪大学)による研究発表が行われました。APUと立命館大学の学生たちも参加し、国際法上の様々な制度や場面について、被害者の視点での議論が行われました。セミナー終了後は立命館大学の学生によりフードパーティーが開かれ、参加者たちはアイスブレーキングを楽しみました。
9日には3回の模擬裁判が行われました。学生たちは法律家として、国際法に関する知識と理解、コミュニケーション能力を総動員させて弁論し、裁判官役の先生や先輩から向けられた鋭い質問に回答しました。参加学生はいずれも意欲的に発表し、熱気ある舌戦が繰り広げられました。
成果
APUからの参加学生からの感想:
「模擬裁判を通して、国際法が現実にどのように機能しているかを知ることができます。様々な条約や国際法の理論を理解するだけでなく、抽象的な条約文をいかに現実の事案に当てはめられるかを、練習することができます。現実のシミュレーションとは言え、模擬裁判からは多くを学び取ることができます。国際法を具体的に理解することはもちろんですが、リサーチ力、ライティング力、プレゼンテーション力も大いに鍛えられます。国際法の分野でのキャリアを望む学生にとって、とても有意義な活動です。」