取組概要
昭和女子大学は、建学の精神「世の光となろう」を体現し、自ら考え行動できる女性を広く社会に輩出することを目指しています。その一環として、学生が社会や組織と関わり、主体的に課題解決に取り組むことができる「プロジェクト型学修」を推進しています。
「プロジェクト型学修」は、学生が社会や企業から評価を受けながら、課題を発見・解決する思考力や行動力を養い、自分の強みを発見する機会です。本記事では、このうち一人暮らしの女性を対象にした商品開発提案を行った「ひとりを楽しむプロジェクト」を紹介します。
成果
「ひとりを楽しむプロジェクト」は、株式会社スクロールR&Dと協力して、一人暮らしの女性が快適に過ごせる家具をコンセプトに商品開発を行っています。
2021年には、たくさんの収納スペースを備えたベッド、2022年にはゆったりとくつろげるソファー、そして場面に合わせて使い分けができる折り畳み式テーブルを開発しました。これらの商品は実際に製造され、インターネットで販売されており、現在(2023年4月)は販売促進の取り組みが進められています。
こうしたプロジェクトの過程は、昭和女子大学の情報サイト「S-LABO」で学生自らが以下のようなレポートを作成してプロジェクトを紹介し、学生の成長実感を肌で感じられるようになっています。
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はじめに、どのような機能やデザインが、商品開発のターゲットである「一人暮らしの女性」に需要があるかついて意見交換を行いました。私たち女子大生もターゲット層に含まれるため、「一人暮らしをしていて、どのような商品が欲しいか」や「もし一人暮らしをするとしたら、どのような商品が欲しいか」などについても意見を出し合いました。
次に、ミーティングで出た意見を元にアンケートを作成しました。回答のしやすさや、どのような質問から需要が読み取れるかなどについて話し合いを重ね、アンケートを完成させました。それぞれのひとり時間の過ごし方が異なるため、多くの視点を取り入れてアンケートを作成することが必要だと学ぶことができました。アンケートには200件ほどの回答が集まり、集計結果を分析し、需要に近づくよう、さらにミーティングを重ねました。
その後、企業の方に用意していただいた商品サンプルを実際に見たり、使用したりして、感じたことについて意見交換を行いました。実際に商品を使いたいシチュエーションなどについても話し合うことで、ひとり時間の充実をより追求した商品開発を目指しました。
これらの過程を経て、ようやく商品が完成します。完成した商品を実際に見た時はすごく嬉しかったです!!
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