取組概要
2023年3月9日、シンガポール社会科学大学の学生と本学発達心理学科・初等教育学科の学生たち&せんがわ劇場DELメンバーたちが、「みんなでピクニックへお出かけ♪」をテーマに、英語や身体を使った様々なアクティビティーを通して、聴覚・視覚・身体感覚・触覚などへ働きかけをし、普段親しみの少ない言語に五感を用いて接し、親しみを持ってもらうことを目的として実施しました。また、絵本を発展させていく用い方を紹介し、ご家庭でも活用していただけるように工夫を凝らして展開しました。
活動開始時には、いらっしゃったご家庭ごとに担当の学生が一緒になってちょうちょの羽に好きなシールや絵を描いてもらいオリジナルパタパタ蝶々を作りました。この活動は、指先の細かな作業を通して脳を刺激することを目的として行いました。また、この活動を通して、ゆっくり会場に慣れてもらうことができました。
ウォーミングアップでは、せんがわ劇場DELメンバーが中心となって、ピクニックに持って行くおにぎりやサンドウィッチを作る手遊びを楽しみました。お子さんをお米やパンに見立てて、親御さんたちがお子さんの身体を触って遊び、「英語で美味しいってなんて言うの?」とシンガポールの学生たちに尋ね、「yummy!!」と答えてもらうなど、お子さん達とも自然に日常的によく用いる英語に触れることができる遊びを取り入れました。
シンガポールの学生たちには、事前に英語の手遊びと絵本を準備してもらい、「Finger Family Song ~指さん家族~」「Going on a Bear Hunt~きょうはみんなでクマがりだ~」を紹介してもらいました。シンガポールの学生たちが、全身をつかってダイナミックに表現し、子どもたちが集中して楽しめるように働きかけてくれたので、参加者全員で盛り上がることができました。そして「はらぺこあおむし」の英語でも読める大型絵本を使って色遊び(赤は英語ではなんて言うの?などの声かけをしながら色探し)にもチャレンジしました。
エンディングにはせんがわ劇場DELメンバーによるサクラが題材の絵本・紙芝居「はるだよ ニャオーン」の読み聞かせがあり、花びらが舞う穏やかな雰囲気の中、それぞれが五感をフル活用して春を体感している様子がみられました。
最後にシンガポールの学生たちから保護者のみなさまへのインタビュータイムを設けました。日本の子育て環境について準備してきた質問を熱心に行っているシンガポールの学生たちの様子がとても印象的でした。
成果
参加された保護者のみなさまたちからも、今回のような国際交流がお子さんにとっても保護者のみなさまご自身にとっても、大変刺激的な楽しいひとときになったと大好評でした。