取組概要
2023年4月24日、本学ビジネス開発研究所主催の「現代企業行動論」で、塩原温泉「人・季・想をつむぐ宿 彩つむぎ」女将の君島理恵氏による講義が行われました。
「現代企業行動論」は経営学部の学生を対象とした講義で、県内優良企業トップの方々から経営の現場の話を直接お伺いできる貴重な機会となっています。今回は経営者の方を招いて行う今年度初めての講義で、「田舎の温泉観光地で女将として仕事をしていくということ」をテーマにお話しいただきました。
女将の仕事は旅館業務以外にも、観光協会のイベント、農産物のPR、女将の会や県・市で行われる会議への参加など、地域に関わる幅広い業務があることをご説明いただき、聴講した学生は女将という職業についての理解を深めました。
都内大手企業勤務を経て現職に至った経験から「小さな町、小さな組織、小さな会社の方がいろいろな体験ができ、自分の持っているものを発揮できると今は思う」「どんな体験や勉強も無駄にはならない。すぐ先ではなく、10年後20年後に繋がっていくことがある」というメッセージをいただきました。
【講師紹介】
■君島理恵(きみしまりえ)氏
神奈川県出身。早稲田大学第一文学部社会学科卒業。三井物産株式会社で3年勤務後、フランスに語学留学。帰国後は出版社で料理雑誌などの編集に携わり、結婚のために退社し塩原へ。2006年「人・季・想をつむぐ宿 彩つむぎ」を女将として立ち上げ現在に至る。
成果
【授業を企画した白鴎大学ビジネス開発研究所小笠原伸所長コメント】
現代企業行動論では経営の現場においでの組織トップの皆様などにご講義いただいていますが、栃木県内の観光業でとくに旅館経営の最前線で女将としてご活躍されている君島さんにはそのご経験をお話しいただくことで学生への刺激となり教育効果も大きいということで依頼をいたしました。
早稲田大学に進み三井物産での勤務を経てフランス留学に至り、女将への道を歩む決断についてや旅館経営のご苦労とその喜び、そして塩原温泉にとどまらず広く社会的なご活躍まで恐らく学生には想像を超える領域での仕事を知り、社会で仕事を創るというその尊さを学ぶことができたと思います。お忙しい中を本学授業にご協力いただいた君島さんには深く感謝申し上げます。