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東京都

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教育

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医療演習

城西国際大学

「食」と「公衆衛生活動」をテーマとした宿泊研修を実施

2023年8月7日

取組概要

看護師とともに保健師の資格取得を目指す看護学部看護学科4年生40名を対象とした研修を、埼玉県と東京都で行いました。「公衆衛生看護学活動論演習」の一環で、「食」の現場で健康教育に必要な知識を身につけるとともに、健康危機管理としての公衆衛生活動を、結核を例に学びました。コロナ禍の影響で、必修となっている国内外での研修に行けないまま最終学年を迎えた学生たちにとっては、泊まりがけでの貴重な学びの機会となり、知識だけでなく仲間との絆も深め合っていました。

成果

初日の6月1日は埼玉県深谷市にある「深谷テラス ヤサイな仲間たちファーム」で、「食」をテーマとした研修を行いました。キユーピー株式会社(東京都渋谷区)が設立したこの施設は体験農園、マルシェ、野菜教室、レストランなどを併設しており、栄養をバランスよく摂取すること、安全な食材を衛生管理に気を配って調理し提供すること、楽しく食事することの大切さを、体験を通して学ぶことができます。学生たちはグループごとにローテーションを組み、サービスを受けるだけでなく、提供する側の体験も特別にさせていただきました。

体験農園では、ズッキーニやパクチーなど野菜の種類ごとに係の学生が説明役を務め、収穫する学生をサポートしました。レストランでも、調理役の学生が野菜の下ごしらえや盛り付けなどを体験するとともに、ホールスタッフ担当の学生がサーブするランチを交替で味わいました。サービスする側のときは野菜の栄養価や調理法、接客するうえでのポイントなどを施設の方からレクチャーしていただき、その知識をすぐにその場で実践。「客」の側のときは、どのような説明だと分かりやすいか、どのように接すればうまくコミュニケーションを取れるかなどを、仲間とのやり取りを通じて学びました。

後半の部では、深谷市にキャンパスを持つ東都大学管理栄養学部から5名の教員にお越しいただき、保健師として活動するうえで必要となる栄養の知識を講義していただきました。佐藤敏子准教授は病院や学校などで栄養指導を行う管理栄養士の役割について説明し、栄養面から患者や児童生徒の健康をサポートするには、看護師や保健師の協力が大切であることを伝えました。さらに小板谷典子講師は保健所を核とした地域栄養活動における管理栄養士の役割について、佐々木正子講師は高齢者の特性に配慮した栄養ケアについて解説し、それぞれの現場でどのように看護師、保健師と連携しているかについて分かりやすく伝えました。

さらに金井美恵子教授、横山悠太助教にも加わっていただき、学生たちは5班に分かれてそれぞれの先生と栄養指導についてディスカッションを行いました。「唐揚げを食べたがる膠原病の患者さんに対し、どのような食事指導をすればいいですか」「野菜嫌いな人に積極的に食べてもらえる方法はありますか」といった具体的な質問が次々に挙がり、「唐揚げは昼に食べてもらい、夜はご飯の量を半分にするなど工夫してみては」「7歳までに食べたものは大人になっても好きな傾向にあるので、小さいときから野菜を食べさせることが大切です」といった回答をいただいていました。

関連リンク

https://www.jiu.ac.jp/news/detail/id=14951