取組概要
COC事業(小江戸(川越)まちおこし)を通じて地域課題解決に取り組む本学の学生たちが、「大学生観光まちづくりコンテスト2023 (福島復興ステージ)」に出場し、全国4位の成績を収め「福の希望賞」を受賞しました。
今回のテーマは『選定市町村(※)が掲げる地域資源・観光資源に基づき、復興に向けて前向きに取り組んでいる方と連携した「観光まちづくりプラン」』。全国117チームがエントリーして地域活性化プランを競い合い、本学を含む11チームのみが本選への出場権を手にしました。
成果
本学のチームが対象地域に選んだのは、リーダーである堀江莉帆さん(国際関係学部3年)の出身地でもある広野町。海と山に囲まれた自然あふれる町で、本学チームは日本一美しいと言われる広野町の日の出に着目しました。
学生たちは現地を約25km歩いて日の出の観賞スポットを調査。さらに現地の方々へのヒアリングを通じて魅力や課題を深掘りし、町内外にアピールする象徴となりうる日の出スポットの新設、加えて月ごとに展開する広野町ならではの演出による日の出観賞と昼寝休憩をセットにした「ひろので ひので After ひろので ひるね」を提案しました。
観光客にとって魅力的なプランというだけでなく、広野町が抱える複数の課題に対してもアプローチ。特に、地元への誇りと愛着を表す「シビックプライド」の希薄化を課題の一つとして挙げ、これに対し各企画に住民を参加者、運営者として巻き込んで展開する解決策を考案。これにより住民が地元の魅力を再認識し、さらに磨き上げていく中でシビックプライドを醸成する、というアイデアを提案しました。
審査員の方からは「観光コンテンツ開発のポイントは地元の方々に愛されていること。日の出というキラーコンテンツを軸に、シビックプライド醸成にアプローチした提案はとても魅力的だった」と高い評価をいただき、準グランプリの次点にあたる「福の希望賞」の受賞となりました。
(※)選定市町村...東京電力福島第一原子力の事故に伴う避難指示等の対象となった福島県内の12市町