取組概要
2023年10月25日(水)、本学柿右衛門様式窯で今年2度目の窯開きを行い、直径30センチを超える大皿からお茶碗など大小さまざまな約500点の作品が窯から取り出されました。
柿右衛門様式窯は、2000 年 10 月、本学大学院芸術研究科教授だった故・十四代酒井田柿右衛門氏が「芸術を志す若者たちに、伝統工芸の奥深さを直に感じてもらいたい」と、門外不出の柿右衛門様式窯を踏襲して設計された登り窯と単窯の機能をあわせもつ薪窯で、柿右衛門窯(佐賀県西松浦郡有田町)以外では日本で本学のみのものです。
今回は、本学芸術学部生活環境デザイン学科工芸デザイン専攻陶芸コースおよび造形短期大学部の学生の作品に加え、10 月 7 日(土)に本学で開催した「香住丘校区陶芸体験教室」に参加した地域の方々の作品も含まれました。
成果
体験教室に参加し、窯入れ・窯開きを見学した方は「初めての陶芸体験で、自分で作ったものが完成して窯から出るまで一連の作業を見間近で見られたことはとても興味深かった」や「近くにこのような窯があることを知らなかった。機会があれば是非また参加したい」と話しました。
窯開きを行った芸術学部生活環境デザイン学科2年の田上雄大さん(若葉高校)は「2日間交代しながら夜通し薪を焚べました。自分が作った作品がどのように仕上がっているのかワクワクしながら窯から取り出しました」と話しました。
今回制作された作品の一部は11月3日(金・祝)から開催される香椎祭で販売されるほか、12月にアートギャラリーで開催する作品展でも展示されます。