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東京都

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取組内容

グローバル教育

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実施体制

全学

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連携状況

その他

国際基督教大学

国連研修をICUキャンパスで開催

2024年5月1日

取組概要

2024年3月8日のNY国連本部のガイド付きバーチャルツアーを皮切りに、11~15日の約1週間、ICUキャンパス内で国連研修が開催されました。
この研修は、外交・国際公務員養成プログラム(DIPS)の枠組みでの集中講座(大学院科目QPPI528 国連研修:持続可能な開発)として行われました。当初は国連本部のあるアメリカ・ニューヨークを訪問し、現地での開催を予定していましたが、運賃高騰により、キャンパス内での開催となりました。国際機関で働きたい、又は関心があると考えている学部生、留学生を含む大学院生の計24人が参加しました。

研修では、NY国連本部のガイド付きバーチャルツアー、国連本部・国連専門機関、環境省、現役駐日ジャマイカ大使の方々など、20箇所から多様な視野・実務経験に富んだ専門家24人をゲスト講師に招いた講義と質疑応答が行われました。

講演者の所属国連機関:
国連大学政策研究センター(UNU-CPR)、国連経済社会局(DESA)、国連食糧農業機関(FAO)、国際移住機関(IOM)、国際電気通信連合(ITU)、国連事務局アフリカ特別顧問室(OSAA)、国連貿易開発会議(UNCTAD)、国連開発計画(UNDP)、UNDP人間開発報告書事務所、国連防災機関(UNDRR)、国連環境計画(UNEP)、ユネスコ、国連気候変動枠組条約事務局(UNFCCC)、国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)、ユニセフ、国連女性機関(UN Women)、国連世界食糧計画(WFP)、世界銀行

講義では、SDGsと貧困を包括的テーマとして、2023年9月のSDGsサミット、2024年5月開催予定のSIDS首脳会議の準備プロセス、2024年9月の将来のためのサミット、AIガバナンス問題、気候変動問題、気候変動関連融資、難民問題、移民問題、食料問題、アフリカ開発のための融資、ジェンダーと持続可能な開発、生涯教育、ICT、防災、保健、世界遺産保護などのテーマの他、環境3次危機を含む混沌とした世界危機とそれによる不確実性、SDGsモニタリングのための指標とデータの重要性、アフリカや小島嶼国、最貧国など脆弱国への国連機関による取り組みなどについて深く掘り下げた議論から学生との討論へと発展していきました。

また、人事研修として、国連機関の採用のプロセスや効果的応募書類の準備・コンピテンシーに基づく面接準備のコツの紹介があり、実際に模擬面接も行われ、国連機関で働くことを目指す学生にとって、実践的な知識や経験を得られる貴重な機会となりました。

参加した学生には、実際の国際機関の業務の体験となるそれぞれのセッションの要点のノート取り・まとめやリード質問をし、質疑応答のセッションをペアで担当することが課され、研修後は有志学生が編集チームを組み、報告書の作成に取り組んでいます。

成果

講演者の方々からは、「質問内容の質が大変高く、ICU生は将来国連キャリアを目指す高いポテンシャルがある」との声が寄せられました。また、参加学生からは、「今まで経験したことのないインタラクティブな授業で、課題をこなすのは大変だったものの、国連の様々な役割やただの社会的キャンペーンではないSDGsの本当の意味とSDGs同士の連携性、脆弱国の抱える問題や国連の対応などの深い学びに繋がった」という意見が多く聞かれました。特に多くの学生が感銘を受けたのはAIの秘めるリスクや組み込まれた偏見に対しての規制の必要性と国連の役割についての講義でした。加えて、学生の心に特に残ったのは、それぞれの講師の仕事に対する熱意です。どんなに大変な状況でも「誰1人残さず」支援していかなければならないという強い使命感に胸を打たれたとの声が寄せられました。

関連リンク

https://www.icu.ac.jp/news/2404111200.html