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東京都

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取組内容

教育

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全学

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その他

国際基督教大学

開講中授業「モノづくり入門」にて江戸べっ甲の製作を体験

2024年6月13日

取組概要

 本学の春学期授業「モノづくり入門」にて、5月31日に、江戸べっ甲職人によるべっ甲製品についての講義、およびべっ甲製品の製作を行いました。

 この企画は一般財団法人伝統的工芸品産業振興協会および東京鼈甲(べっこう)組合連合会の協力を得て開催し、当日は江戸べっ甲職人3名が来学し、現在のべっ甲細工についての講義と技術指導を行いました。

成果

 前半では、伝統的工芸品全般についての解説と、べっ甲職人による江戸べっ甲の歴史と特徴、また現在の職人の活動状況や、材料となるタイマイ(ウミガメの一種)の個体数の減少による輸出入禁止以降の新たな可能性の模索状況についてレクチャーしました。また、その後の質疑応答では、タイマイ養殖や、海外でのべっ甲製品について、また職人を続ける理由など活発な意見が交わされました。

 後半では、実際に職人が使用したタイマイの切れ端をリサイクルした根付製作を体験しました。職人が道具の使い方を実演とともにレクチャーしたあと、それぞれ思い思いの形を切り出し、整形、研磨を繰り返し、手のひらサイズの根付を完成させました。

 学生からは「自然の生態系を維持することと、伝統的工芸を絶えさせないことといった、相反する問題を解決するにはどうしたらよいか考えた。」「今残されている材料を大切に使っていることを知った。」「べっ甲が研磨されることで、艶を持った製品となるのが面白かった。」「職人さんが目の前で、いとも簡単に行う作業を真似してもなかなかうまくいかなかった。職人の技術と努力を痛感した。」などといった声が聞かれました。

 開講中の授業「モノづくり入門」では、実際のモノづくりに触れることで、その技術について学び、また、モノづくりという古来より続く人間的行為が内包する現代社会・現代問題の関係などについて考察し、モノづくりの楽しさ、多様性、そこに育まれた文化など人類とモノづくりの関係を探求することを目的としています。

関連リンク

https://www.icu.ac.jp/news/2406071000.html