取組概要
教養学部芸術学科の近藤真由准教授のゼミが8月26日に、平塚保健福祉事務所秦野センターで開催された「難病リハビリ教室」で講師を務めました。パーキンソン病などの難病を抱える患者とその家族が参加、音楽を通じて交流し、心身の健康促進につなげることを目的に、毎年実施しているイベントです。音楽療法を専門とする近藤准教授のゼミが例年協力していましたが、2020年度から22年度まではコロナ禍のため中断。昨年度から少人数体制で再開し、今年度は24名の参加者が集まりました。
成果
当日は学生たちがピアノやヴァイオリン、フルート、トロンボーンといった楽器で『浜辺の歌』『三百六十五歩のマーチ』『バラが咲いた』『負けないで』などさまざまな曲を演奏。「腹式呼吸を意識して、一息を長く歌ってみましょう」と呼びかけたり、曲に合わせて両手をグーパーさせる体操に取り組んだりと、体を動かしながら参加者とともに合唱しました。また、片手で振ると柔らかな音が響く楽器「トーンチャイム」を参加者に配布して『少年時代』の合奏唱を楽しんだほか、一人ひとりにカスタネットやトライアングルなどさまざまな打楽器を配り、『茶色の小瓶』を全員でセッションするなど大いに盛り上がりました。
ゼミに所属する大野花鈴さん(4年次生)は、「皆さん笑顔で歌や演奏に取り組んでくれたので、私たちも楽しみながら進行できました。高齢者の方が多い中、今回は小学生の子も参加してくれたので知らない歌があったらどうしようかという不安もありましたが、合唱中にアイコンタクトを取って一緒に手拍子するなど、音楽でコミュニケーションを取ることができました。今後は幅広い年齢層の方々が一緒に楽しめるプログラムづくりも意識していきたい」と話しています。