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関西学院大学

株式会社大林組協力のもとキャリア形成支援プログラム“shigoto☆trip”を開催

2024年10月18日

取組概要

 9月18日(水)、関西学院大学神戸三田キャンパス(以下KSC)と、新たに建設を行っている『KSC Co-Creation Village【C-ビレッジ】』※で、キャリア形成支援プログラム“shigoto☆trip”を開催しました。shigoto☆tripは、本学キャリアセンターと企業がコラボして行う、業界・企業・仕事研究に関する職場見学型プログラムです。学生が企業のオフィスや製造現場を実際に訪問・見学し、働く社員との交流を通じて自らの将来について考えることをねらいとしています。

※『KSC Co-Creation Village【C-ビレッジ】』…2025年4月KSCの近接地に誕生予定の、起業を志す人たちを産学官民の連携によって支援する、兵庫県民・三田市民にも開かれたインキュベーション施設『Spark Base【S-ベース】』、300人の学生が住まうKSC初の学生寮『創新寮 Genesis Dorm【G-ドーム】』、24時間365日利用可能なフィットネスジム“FIT365”が入居する商業施設からなる複合施設

成果

 今回は株式会社大林組(以下大林組)が協力。大林組は、2025年4月KSCの近接地に誕生予定『KSC Co-Creation Village【C-ビレッジ】』の施工を担当することから、今回の企画に至りました。本イベントには定員を超える応募があり、抽選で選ばれた学生25名が参加しました。

 午前の部では、大林組の社員による企業紹介、建設業界や業務内容、職種についての解説を行った後、文系職種と建築系職種それぞれの希望に分かれ、グループワークを実施しました。午後の部では、建設現場を訪問。学生は建設中の建物内部から新施設を目の当たりにし、働く方々の姿を熱心に見学していました。建設現場会議室では、VR・MRを通したBIM(Building Information Modeling、建物の設計・施工・管理などの業務で使用されるソフトウェア)技術の紹介もあり、通常ではできない貴重な体験に、学生は刺激を受けていました。

【グループワーク(文系職種/建築系職種)】
(文系職種):一つの大きな建物ができあがるまでに、社内の関係部署、顧客を含め外部機関とどういった関わりや業務フローが発生するかをチームで考え、相関図を完成させるワークを実施しました。参加者の総合政策学部3年生 井原 柊さんは「建設業界にもともと興味があり参加した。同社のオープン・カンパニーにも参加したが、今回の相関図作成ワークを通してより大手ゼネコン企業の職種理解が深まった」と話しました。

(建築系職種):4つのグループに分かれ、パスタ・紐・テープ・マシュマロを使って、自立したパスタタワーの上にマシュマロを設置し、高さを競うゲームを実施しました。まずは各グループでパスタタワーを完成させ、各グループ、自らが作成したパスタタワーの設計図を作成。その後、設計図をシャッフルし、他グループの設計図に基づいて、新たにパスタタワーを作成するという3段階の課題に、学生は普段、学部やプログラムで学んでいる知識を存分に駆使して、ワークに取り組んでいました。

【建設現場見学/BIM体験】
 午後は建設現場に移動し、施工中の新施設を見学しました。工程表を見ながら、着工約1年で現状の建物となり、残り約半年で竣工に至るという説明を受け、学生は興味深く聞いていました。学生寮となる建物では、まだ鉄筋等の躯体部分がみられる最上階から、完成に近づいている1階部分までを段階的に見学しました。学生は、どのように施工されていくかのイメージを持ちながら各フロアを移動していました。
 BIM体験では、導入による効果等の説明を受け、実際に一人ひとりが体験する機会が設けられました。VRでは完成後の建物内の各部屋に入っているかのような体験をしました。MRでは建物をタブレットカメラで描写し、現状と完成後の外観イメージの対比などを体験することができました。

 今回のプログラムは多くの低年次生が参加しました。文学部2年生の上田 舞香さんは「学部では地理学を専攻し、人と土地の関わり方について学んでいる。その先に結び付く建物にも興味が及び、建設業界のトップ企業を知りたいと思い参加した。さまざまな人が関わり、協力しあうことで『ひとつの建物が出来上がる』ことのイメージができた。働くことについてもポジティブな印象に変化し、将来はスケールが大きく、達成感を味わえる仕事に就きたい」と話しました。
 大林組社員は「まずは楽しんでいただけたこと、建設業について少しでも興味をもっていただく機会となったことを大変嬉しく思っている。関西学院大学では25卒(2025年3月卒業)から、建築学部の学生が進学・就職等、進路選択を行うタイミングと聞いている。文系・理系(建築系)問わず、建設業界、当社で働くことも一つの選択肢として考えてもらえればうれしい」と振り返りました。
 本格的な採用活動を控えた3年生だけでなく、これから自分のキャリアを考えていく低年次の学生や、大学院への進学を考える学生にとっても、現場で働く社員の方々の姿や仕事内容を見学することは貴重な経験となったようです。

関連リンク

https://www.kwansei.ac.jp/news/detail/5248