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追手門学院大学

【開催報告】豪亜研4/8大阪・関西万博オーストラリアパビリオンなどをテーマとした国際セミナー

2025年5月13日

取組概要

2025年4月8日、オーストラリア・アジア研究所では、前回(2023年)に引き続き、大阪日豪協会、関西日豪協会、神戸日豪協会の三協会と共催し、駐大阪オーストラリア総領事館の全面的な協力を得て、本学総持寺キャンパスの新校舎(アカデミックベース)にて国際セミナー「Building Bridges to the Future: EXPO 2025 Osaka‑Kansai and the Australian Pavilion」を開催いたしました。当日は三協会の会長・副会長をはじめ、本学の真銅学長ならびに金政副学長も参加され、多くの聴衆が集い、会場は終始熱気に包まれました。

成果

 ◆ Sharon Bignell氏 講演 ◆ 
セミナーの前半には、Sharon Bignell氏(オーストラリア・パビリオン副責任者)が登壇、World Expo 2025における同パビリオンの全体構想についてご解説いただきました。
Bignell氏は、パビリオンをユーカリの花に見立てたデザイン意図や、来場者が舞台芸術や食文化、先住民知見を五感で体験できる各ゾーンの設計意図を紹介し、関係者限定で展開される一連のイベントが如何に多面的な価値を発信する仕組みとして練り上げられているかを示されました。


 ◆ Prakash J. Singh教授 講演 ◆ 
続く後半には、Prakash J. Singh教授(メルボルン大学)による講演が行われました。
Singh教授は、今日の国際社会が多極化を遂げつつある状況を概観し、さらにCOVID‑19禍やその他の国際的な貿易不確実性が露呈させたサプライチェーンの課題を豊富な事例で示されました。更に、持続可能かつ包摂的な社会とグリーン経済の実現に向け、「Just‑In‑Case」型供給網の整備や地域内協力の深化、リスク分散策の強化が不可欠であるとの具体的提言を行い、参加者に対して深い示唆を与えられました。


 ◆ 講演後 ~ 質疑応答 ~ ◆ 
講演後の質疑応答では、三協会のメンバーや本学の教職員・学生の皆さんを交えた活発なディスカッションが展開されました。先住民知見の社会実装方法や、EXPOを契機とした産学官の長期的連携の在り方など、多岐にわたる論点に対し、講演者が真摯にご回答くださったことで、会場全体が実践に向けた具体的な課題意識を共有する貴重な機会となりました。


 ◆ 閉 幕 ◆ 
締めくくりには本学の松宮国際学部長より、今回の議論を今後の企画・研究・人的ネットワーク構築に活かしていく決意が述べられました。松宮学部長の言葉を受け、参加者からは温かな拍手が贈られ、盛会のうちにセミナーは閉幕いたしました。

本セミナーでは、日豪両国の公的・民間を問わず多彩な関係者が一堂に会し、深い交流と新たな協力の可能性を探ることができました。得られた示唆と構築したネットワークを礎に、オーストラリア・アジア研究所では引き続き国際的な共同研究や交流機会を推進し、産学官連携による実践的成果創出に邁進してまいります。今後ともご支援とご協力を賜りますようお願い申し上げます。

関連リンク

https://www.otemon.ac.jp/whatsnew/news/_18977.html