取組概要
2024年度「千代田学」の成果をまとめた冊子が完成した。千代田学とは、区と区内の大学が連携し、さまざまな事象を多様な切り口で調査・研究することを目的とした事業であり、本学では22年度以来、千代田区が持つ文化的な多様性と国際性に関する調査・研究に取り組んできた。
3年目にあたる24年度には、「千代田区の魅力を掘り起こす」というテーマをメインに据えつつ、学生と地域を結び付けること、産官学民の橋渡しをすることという試みが進められた。国際コミュニケーション学部の小林貴徳准教授が研究代表を務め、千代田区が備える魅惑的な力を発見する、あるいは「再」発見することを目的とした学生のグループ「掘り起こし隊」が組織され、同学部異文化コミュニケーション学科や日本語学科の学生を中心に、法学部や商学部の学生も参加した。
成果
キャンパス周辺の史跡めぐりでは、市民ボランティア団体「江戸東京ガイドの会」によるガイドとレクチャーを受け、学生記者による神田明神や皇居のお堀端にある九段会館への取材も行われた。
また、区内の多文化共生の現状と課題をテーマに座談会が催され、参加したNPO法人CINGA、区役所の国際平和・男女平等人権課、社会福祉協議会ちよだボランティアセンターの各担当者からは、区内で学ぶ大学生に期待の言葉が向けられた。
冊子ではこれらの活動のほか、神保町古書店街での調査や、区内を舞台にしたドキュメンタリー作品制作の取り組みも紹介されている。