明学・大槌町吉里吉里復興支援プログラム、陸前高田復興支援プログラム
実施地域
岩手県上閉伊郡大槌町吉里吉里地区および陸前高田市
取組目的
○地域人材の育成
概要・成果
○岩手県上閉伊郡大槌町と明治学院大学は継続的な復興支援活動を行うために包括的な連携のもと、文化、産業、教育等の分野で相互に協力し、相互の発展と日本社会の明日を担う人材の育成に寄与することを目的とした協定を締結している。
○活動の一つに吉里吉里語のアーカイブ活動があり、地域住民の声と学生の気づきから「吉里吉里カルタ」のアイデアが生まれた。戦後、家庭内で方言を使う場面が少なくなる状況の中で、子どもがカルタ遊びを通じて吉里吉里の方言に親しみ、その結果世代間の交流が促進されることを期待した。「吉里吉里カルタ」の取り組みは吉里吉里地区での吉里吉里語の継承と地域再生に貢献した。陸前高田市では震災で一時開催が途切れたけんか七夕祭りの復活に向け、地域の要請により学生が神輿の担ぎ手として参加するなど地域活性化に協力した。
○「吉里吉里カルタ」増補版の発行は、文化庁委託事業「平成27年度被災地における方言の活性化支援事業」の採択を受けて実現した。そのことにより、吉里吉里地区の小中学生全員にカルタを配布するとともに、小学3年生の「ふるさと科」の授業において「吉里吉里カルタを使った方言学習」が取り入れられた。
取組の工夫
○「吉里吉里カルタ」作成のために学生と吉里吉里地区の小学生が高齢者を訪問し、発音と言葉の意味を学ぶことで、高齢者しか日常的に使われていなかった吉里吉里の方言を理解するとともに、世代を超えた交流が生まれた。カルタの絵柄も聞き取りをもとに地域の特産品や観光スポットをイラストや写真で表現し、子どもから高齢者まで親しみが持てるように工夫した。
活用した国・政府の支援
「吉里吉里カルタ」増補版の発行は、文化庁委託事業「平成27年度被災地における方言の活性化支援事業」の採択を受けて実現