取組概要
KALECO──Kyoritsu Active Learning Experience for Collaborative Communication──とは、共立女子大学・共立女子短期大学(東京都千代田区)で学べる多彩な教養と技術を結集して集団的創造を実践し、その成果を公開する全学部学科連携の授業プロジェクトです。2015年度~2017年度、全学共通教育科目「総合表現ワークショップ」の中で、所属・専門を越えて連携した教職員と専門技術アドバイザーが共同で学生指導にあたりました。
成果
KALECOが3年間にわたって挑んだ試みは、メーテルリンクの『青い鳥』の上演。
質の高い作品を創作するには専門技術の習得が不可欠となります。しかし、技術習得だけであれば、全学共通教育の目標としてはふさわしくないものです。KALECOの目標は、むしろ、技術を創作に活かせる人間関係を築くこと、そして議論・協力・共有に向けての総合的コミュニケーション能力を獲得することにあります。
集団で一つの作品を創り公開するためには、アイディアの共有、よりよい作品作りにつながる議論、アクシデントを乗り越える信頼関係の構築、そして大学の教職員やプロのアドバイザーとのやりとりや地域連携など、あらゆる局面での複合的かつ協調的なコミュニケーションが必要となります。作品を一般公開する以上、楽しんでいただけるクオリティを目指すのは当然のこと。KALECOがプロデュースするのは、学生が社会でも必ず必要とされるこれらの能力を一足早く獲得し、そして創作を通じて学生一人ひとりが主体的個人としての成長を実感できる授業です。その成果として、キャスト/演出/台本作成/舞台美術/音響/照明/広報など、大多数が初心者ながら全てを学生がつとめる中、3年間で3つの物語が生まれ、大成功をおさめることができました。
※2015年度から始まった、舞台をつくる KALECO は、2017年度をもって一旦活動を休止しています。次なる展開に、どうぞご期待ください。