概要
貧困、環境、医療、難民、平和構築の5テーマを扱う国際研究拠点「人間の安全保障研究所」を2018年3月1日に開設。
国際社会が抱える人間の安全保障上の重要な課題である、貧困・環境・医療・難民・平和構築の5つをテーマに国内外の研究機関とも連携し、地球規模の問題解決に取り組む。また、グローバル課題の課題解決に貢献する人材育成も行う。
経済学部を中心に、複数の学部・学科から研究員が参加する。
文部科学省が主導する「平成29年度私立大学研究ブランディング事業【タイプB】」において、「『人間の安全保障』実現に取り組む国際的研究拠点大学としてのブランド形成」事業が採択されている。
成果
これまで、各研究者がそれぞれの問題意識に基づき、課題解決への道を模索していた課題を複数の学部・学科が連携し、横断的なアプローチで統合的な知の構築を図ることで、特に深刻な状況に陥っているアフリカ、東南アジア・南アジアの課題解決に向け、制度の検証、政策提言などをこれまで以上に加速させていく。
【5つの課題の研究テーマ】
・貧困: 貧困層のリスク対応力(レジリエンス)を高めうる介入方法についての検証と、貧困削減に資する制度や貧困削減に至るメカニズムの特定
・環境: 水質・土壌・大気汚染に関する既存の環境規制の効果の定量的評価と強化策の提案
・医療: ユニバーサル・ヘルス・カバレッジ(UHC)の達成に向けた公的医療保険制度の検証と、ガバナンス強化への政策提言
・難民: 最適な難民受入れの実現に向けた福祉指標の開発と、受入れ負担を衡平化する国家間補償スキームの設計
・平和構築: 国家の統治機構を再生し、持続的な平和をどう達成するかの提言