取組概要
人間学部を中心とした2、4年次の学生18名が、東日本大震災で被害を受けた宮城県大川小学校被災校舎跡地を訪問。
社会科教育における防災教育の学びや安全教育について考察を深めることを目的として、「大川伝承の会」共同代表 佐藤敏郎氏から被災当時の状況などを伺った。
佐藤氏から「被災当時の状況」、「被災前の校舎や生徒の様子」についてパネルや写真を基に説明を聞いた学生たちは、当時の避難対応について「もし自分が教員だったら…」という気持ちで熱心に説明に耳を傾けた。
成果
実際の現場で説明を聞くことで、教育現場での活躍を目指す学生たちにとって、とても多くのことを学ぶ機会となった。
受講した熊本県出身の学生は「実習に行く前に行われた事前学習で、避難する前に『空白の50分間』が存在していたことを知った。現地に行くまでは、その50分間で『こんな対応をしていれば助かったのでは…?』など先生方の行動でマイナスな点ばかりを探していた。
しかし、佐藤氏からの説明で『子どもの命を救いたくない先生はいない』という言葉を聞き、50分間で先生方が必死で子どもたちの命を守ろうとする姿があったのだと気づかされた。
それと同時に、教員は『責任を持って子どもたちを保護者から預からなければいけない』と再確認できた。教員になるための知識・技能はもちろん、今回学んだことをしっかりと身につけたい。」と語った。