「第一回ホスピタルフットボール大会」
スポーツで病室の子どもたちとつながろう

2019.11.28

11月16日、ホスピタルフットボールクラブ主催、第一回ホスピタルフットボール大会が、天理大学、天理大学アメリカンフットボール部の協力のもと、天理大学体育学部グラウンドにて開催されました。

 

「ホスピタルフットボール」は、アメリカンフットボールをベースとしたフラッグフットボールの戦術を長期入院中の子どもたちが考え、参加チームがその戦術を試合で実行するチャリティスポーツ。スポーツをすることが困難な病気療養中の子どもたちと地域社会を繋ごうというこの取り組みは、天理大学卒業生の糸賀亨弥さん(一般社団法人Wheelchair Football Japan代表)と、病気の子どもと家族への支援団体「リトルドア」、そして、天理大学アメリカンフットボール部がその普及に努めています。

 

本大会は、「ホスピタルフットボールリーグ(HFL)」発足に向けたチャリティマッチとして開催され、試合出場者や保護者など100名以上が来場しました。

天理大学アメリカンフットボール部と卒業生である糸賀氏は、奈良県内の公立小学校などを中心に、10年以上にわたってフラッグフットボールの普及活動につとめてきました。
アメリカンフットボール部の学生が特に普及活動に注力してきた田原本町の子どもたちは、大学生らと作戦の確認を行ってから試合に臨み、「楽しかった、作戦が成功した」と、あらためてフラッグフットボールの楽しさを実感していました。なお、この大会の様子は、後日、作戦を考えた入院中の子どもたちにも動画や写真などで共有されます。

田原本町から参加の平野サイダーのこどもたち
大学生とミーティングする糸賀氏

アメリカンフットボール部部長の伊藤義之教授(天理大学総合教育研究センター)が、「スポーツをするだけではなく地域のさまざまな活動への参加が、学生の人間的成長につながる」と語る通り、ボランティアとして運営に携わったアメリカンフットボール部の小西匠さん (生涯教育4、渋谷)は、「病室の子どもたちを毎月訪ね、一緒に練った作戦が今日実際にプレーとして形になり非常にうれしい。入院中の子どもたちと喜びを分かち合いたい」と、アメリカンフットボールを通しての他者への貢献を体感していました。

入院中の子どもたちが考えた戦術に目を通す天理大アメフト部

主催者の尾関えりさん(リトルドア代表)は、「自然体で相手に接する天理大学生との活動を通じ、誰でも自分のできることで社会に貢献できると再確認できた」と話しました。

リトルドア代表 尾関えりさん

今大会は、京都から参加した子どものチームや、大阪の大学のチーム、奈良県内の教職員チームなど、様々なチームが参加するなど、フラッグフットボールの更なる普及・交流の貴重な場となり、今後の展開が期待されるものとなりました。

大人のチームも白熱した試合を展開した

この大会に、私立大学研究ブランディング事業の一環として携わった渡辺一城教授(人間学部人間関係学科社会福祉専攻)は、社会福祉専攻の学生と共に、「共生型スポーツ拠点形成」についての来場者向けアンケート調査を実施しました。渡辺教授は、「病気や障がいのある人がスポーツにどのように関われるか、その調査をさせていただいる。これからの“福祉”は、芸術やスポーツなど他分野とコラボをしながら活動範囲を広げていくことが重要になる。学生にとっても、多様な視野と発想力を培う場となれば」と話しました。

社会福祉専攻渡辺一城教授
アンケート調査を行った社会福祉専攻の学生

大会の準備から運営、競技への参加も含めて携わった天理大学アメリカンフットボール部。また、「共生型スポーツ拠点形成」についての来場者向けアンケート調査を実施した社会福祉専攻の学生と渡辺教授。天理大学が推し進める、スポーツを「する」「観る」「支える」人の増加に向けた取り組みが、それぞれの立場で進められた大会となりました。

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【スポーツで、入院中の子どもたちと地域をつなぐ】 ・ 11月19日、第1回ホスピタルフットボール大会が体育学部グラウンドで開催されました。(主催:ホスピタルフットボールクラブ、協力:天理大学、天理大学アメリカンフットボール部) ・ 「ホスピタルフットボール」は、アメリカンフットボールをベースとしたフラッグフットボールの戦術を長期入院中の子どもたちが考え、参加チームがその戦術を試合で実行するチャリティスポーツ。 ・ アメフト部の小西匠さん(生涯教育専攻4年)は「病室の子どもたちを毎月訪ね、一緒に練った作戦が今日実際にプレーとして形になり非常にうれしい。入院中の子どもたちと喜びを分かち合いたい」と感慨深い様子。出場者やその保護者からも「作戦が成功した!」「地域が横につながる貴重な交流の機会。また参加したい」と好評をいただきました。 ・ また当日は、私立大学研究ブランディング事業の一環として、大会アドバイザーに就任した渡辺一城教授(人間学部人間学科社会福祉専攻)による、来場者向けのアンケート調査も実施され、共生型スポーツ拠点の形成に向けた貴重なリサーチの場ともなりました。大会の様子は、後日、作戦を考えた入院中の子どもたちにも動画や写真などで共有される予定です。 ・ #自分を超えて未来を拓く #天理大学 #生涯教育専攻 #社会福祉専攻 #社会連携 #ボランティア #難病 #天理大学体育学部グラウンド #私立大学研究ブランディング事業 #共生 #多様性 #ウェルネス #アメリカンフットボール #アメフト #americanfootball #天理大学アメリカンフットボール部 #crushing_orcs #天理 #天理市 #tenri #奈良 #nara #フラグフットボール #入院中の子どもたちと喜びを分かち合う #tenri_university

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【入院中の子どもたちへの報告用ビデオとしてリトルドア(主催者)が作成したビデオ】