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高大接続プログラム「ICU Global Challenge Forum 2020」をオンラインにて開催

公開日:2021年4月5日

本学は高大接続プログラムの一環として、2020年12月~2021年3月の3カ月(計4回)にわたり、全4コースでICU Global Challenge Forum 2020を実施しました。

 

コース

「地球外知性体とのファーストコンタクトから心理学を考える」
講師:森島 泰則 教授(心理学メジャー)

「武力紛争とジェンダー・セクシュアリティ」
講師:高松 香奈 上級准教授(国際関係学メジャー、ジェンダー・セクシュアリティ研究メジャー、政治学メジャー)

「自分ごととして学ぶ環境問題 〜解決に向けてのはじめの一歩」
講師:布柴 達男 教授(生物学メジャー、環境研究メジャー)、 藤沼 良典 准教授(環境研究メジャー)

「Liberal Arts Education and our Desires」(英語開講)
講師:オルバーグ, ジェレマイア L. 教授(哲学・宗教学メジャー、平和研究メジャー)

 

このプログラムは学生一人一人が主体性を持って学ぶ本学のリベラルアーツの体験を通して、無限に広がる学問の世界の一端に触れ、その学びの先につながる現実世界の課題に対峙できる次世代の育成を目指すものとして、高校1、2年生を対象に実施しているものです。

昨年に続き第二回目となる今回は、本学のリベラルアーツ教育、日英バイリンガリズムの環境を生かし、人文科学、社会科学、自然科学、学際的研究と幅広い分野から計4コース、日本語または英語での開講とし、本学の教育を体験できるものとしました。 教員と参加者、また参加者同士の双方向性が持てるよう、各コースは20人から30人の少人数とすることで、高校までの教室の授業とは異なる体験をしてもらうことを目指しました。

プログラムは、各回、講義とグループワークを織り交ぜることで、全ての参加者が、初回は、緊張の面持ちで臨んでいた高校生たちも、回を重ねるにつれ仲間とのディスカッションや教員への質疑応答の場面で積極的な姿勢が見られるようになり、変化と成長が感じられました。本学学生がファシリテーターとして参加したコースでは、学生が高校生に適切なアドヴァイスを行い、必要に応じてグループワークをサポートするなど、自らの学びの経験を生かし、プログラムをより充実した学びの場とするための重要な役割を果たしていました。

最終回では、グループワークの他、ディベートやプレゼンテーション大会など、それぞれの教員の工夫を凝らしたプログラムの集大成となりました。日本全国からさまざまな背景や価値観をもつ仲間との協働は、普段の学校生活で経験するのは難しいものであり、大学が提供する高大接続プログラムならではの成果を得たという声が高校生からありました。

ICU Global Challenge Forumは2021年度も実施を予定しています。

 

参加者の感想

  • 「自分が頑張って意見を言えばみんな聞いてくれて、どんどん議論が深まっていくんだなぁというのを強く感じた。 難しい議論ばかりで理解していくのが大変だったけど、最後のディスカッションなど複数人で意見をまとめていくのは楽しかった。」
  • 「今回のプログラムで、1つの問題に集中してプレゼンテーション作りをしたけれど、調べていけば調べていくほど他の問題とも密接な関係にあることを知ったことから、何に関しても幅広いジャンルを取り扱うことで様々な物事に触れ合うことができることを知った。そして、一つのことに特化して学ぶのももちろん大切だが、その分野を理解しただけではその問題を解決することができないことにも気付いた。つまり何が言いたいかと言うと、リベラルアーツ的視点から物事に触れるからこそ得られる経験や知識があることに気付き、ある意味偏っていない思考を手に入れられるのではないか、とも思えた。今回参加してみて、知識のみにとどまらず、自分の成長も感じることができたとても貴重な経験になったと思う。」
  • 「様々な視点で一つの問題を見ていくというのはとてもリベラルアーツ的な学びができたと思った。教授の講義は高校では学べないほどとても深く興味深いものだった。また、グループディスカッションをする中で、様々なバックグラウンドを持つ高校生と意見交換でき、自分の視野を広げられたのはこの講義に参加できたからだと思う。とても有意義な時間を過ごせた。」
  • 「非常に貴重な体験ができてとても嬉しかったです。他校の高校生とディスカッションをする機会がコロナによってあまりなかったので自分自身とても新鮮でした。また、学校ではなかなか習わない内容なのでとても興味深かったです。」