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キャンパスの多文化環境とオンラインを活かし、海外プログラム代替版「FIRST」を実施

教育プログラム

2021/06/28

1回生を対象にした異文化学修プログラム「FIRST(Freshman Intercultural Relations Study Trip)」を5月5日(水)~6月4日(金)に渡り実施しました。
FIRSTは異文化理解・体験のための入門プログラムで、毎年多くの学生がこのプログラムを通して、異文化理解やリサーチ能力、コミュニケーション能力、更には今後のAPU生活や社会で求められるチャレンジ精神を養っています。
例年であれば台湾や韓国を訪れ、学んだばかりの中国語や韓国語を使って現地市民にリサーチ活動をしていますが、今はコロナ禍で海外派遣ができないため、その代替版として形態を変更しキャンパスで実施しました。APUには現在94カ国・地域の国際学生が在籍しており、この多文化環境を活かしつつオンラインも利用し、キャンパス内でリサーチ活動を実施しました。

今回のFIRSTには、206名が参加しました。受講生たちは5名ほどの少人数グループに分かれ、国内学生と国際学生のペアのTA(ティーチングアシスタント)が各グループをサポートします。事前授業では教員からトピックの立て方、リサーチ方法、分析方法、プレゼンテーションなどについて学びながらグループの調査方針を決め、5月31日(月)~6月2日(水)にかけてキャンパス内で実習を行いました。
実習ではキャンパス内で調査対象国・地域出身の学生を見つけ出し、インタビューやアンケートのリサーチ活動を行い、更にはオンラインで調査に参加できる同じ母国の知り合いを紹介してもらうなど、芋づる式で調査を継続できるよう交渉します。少しでもリサーチの量と質を向上させるために、各グループで工夫しながら活動を行っている様子が伺えました。

6月4日(金)は最終発表を行いました。海外派遣ができない状況で手探りのプログラムとなりましたが、受講生は柔軟な発想でリサーチトピックを設定し、悪戦苦闘しながらも根気強くリサーチを行い、見ごたえのあるプレゼンテーションを披露しました。
以下はプログラムを終えた受講生からコメントです。

アジア太平洋学部 臼井京姫さん

私は、FIRSTプログラムを通して、「学びに限界はない」ということを強く思い知らされました。プログラム期間中、私達のグループは調査対象とした国の回答者をなかなか見つけられない、英語が通じないなど、数えきれないほどの壁にぶつかりました。しかし、その都度グループで話し合いをし、計画・実行・振り返りを繰り返すことで求められていること以上の成果を発揮することができたと思います。一つの課題を解決したらまた新たな課題が出てくる。それがFIRSTプログラム最大の魅力です。学ぶことにゴールはありません。だから、FIRSTプログラムを通して得た学びをここで終了させるのではなく、これからの大学生活を通して出会う数多くの試練にFIRSTプログラムを通して身につけた学びやスキルを活用しながら挑んでいきたいです。

国際経営学部 町田 昂野さん

私は、積極性とディスカッションのノウハウを身につけるためにFIRSTプログラムに参加しました。実習でのニュージーランド大使館への電話や、初対面の人に対する英語でのインタビューを通して、以前の私では想像すらしなかったことにまで積極的に挑戦することができるようになりました。また、話し合いをする過程で、メンバー同士で意見が食い違うことが何度もありました。しかし、その度に立ち止まり、全員が納得するまで話し合ったことで、チームで1つのアイデアを作り上げることの難しさと楽しさを実感しました。今後はFIRSTで身につけた積極性とディスカッション力を生かして、学内だけでなく学外のプログラムにも積極的に参加し様々な人と意見を交換することで、自らの視野を広げていきます。



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