学生が開発に携わった商品が全国のカルディコーヒーファームなどで販売されます

熊本校舎で活動する「商品開発サークル」が熊本県益城町の「特産品開発プロジェクト」に協力。商品発表会が6月1日に、益城町仮設庁舎で行われました。同プロジェクトは、熊本県益城町と日本航空株式会社の連携協定に基づいて企画され、日本各地の魅力ある食材を活用した商品開発を手がける株式会社もへじと、農学部や経営学部、基盤工学部に所属する学生によって4商品を開発。「凍らせて食べるすいかあいす」「すいかのくずきり」「かけるミニトマト」「ミニトマトのもっちりデザート」が、6月10日から全国のカルディコーヒーファームと公式オンラインストア、熊本空港「BLUESKY」、羽田空港「BLUESKY FLIGHTSHOP」で販売されます。

学生たちは昨年11月に行われたプロジェクト・キックオフ会議から参加し、12月にかけてもへじの社員と協力しながら特産品を使った商品のアイデアを考案。商品開発会議を経て4商品案に絞り込み、パッケージデザインの制作にも携わったほか、試食会やスイカ搾汁工程見学会にも参加しました。商品発表会では、初めに益城町の西村博則町長が、「全国の皆さまに食していただき、町の魅力を目や舌で感じてもらうとともに、熊本地震を乗り越え、創造的復興にまい進する町の姿が広く知られることを祈っています」とあいさつ。概要説明と商品紹介に続いて、学生を代表して神田希星さん(農学部3年次生)が、「日ごろから買い物に行くカルディと、阿蘇くまもと臨空校舎の建設地である益城町とコラボでき、商品を開発するという私たちの夢がかなってとてもうれしいです。オンラインでの会議など、コロナ禍の特殊な状況で苦労した面も多々ありますが、無事に商品を発売できて光栄です」と語りました。木之内均九州キャンパス長は、「コロナ禍で学生たちと地域の方々のつながりがなく、授業だけで地域貢献や商品開発のプロセスなどについて学んでいても実感が持てない日々が続いていたところに今回のお話しをいただきました。プロジェクトには異なる学部に所属する学生が横断的に参加し、商品を作り上げる過程を体験するとともに生産者の思いも聞くことができました。学生にとっても幅広い学びができたのではないかと感じています」と語りました。

参加した学生たちは、「素材を生かした食べやすい商品を提案しました。全国の方に特産品のおいしさを知ってほしい」「紙に書いていたものが形になっていく工程がとても楽しかった。商品を通じて益城に来てみたいと思っていただければうれしい」と話していました。