スポーツプロモーションセンターとウェルネスカレッジが「SPORTEC2022」に参加しました

スポーツプロモーションセンター(SPC)とウェルネスカレッジが7月27日から29日まで、東京ビッグサイトで開催された日本最大のスポーツ・健康産業総合展示会「SPORTEC2022」の「スポーツサイエンステクノロジーEXPO」に参加しました。これまでは体育学部単独で参加してきましたが、今年度から体育学部と健康学部、大学院体育学研究科、スポーツ医科学研究所が「ウェルネスカレッジ」となったことを受けて、SPCとも連携。「健康・スポーツ系アカデミアと地域社会の連携による新たな価値づくり」と題して出展しました。会場には3日間で約3万名が来場しました。

ブースでは両学部と大学院の研究内容やSPCが地域貢献活動として実施しているスポーツイベントを紹介するパネルを展示し、健康学部のプロモーションビデオも上映したほか、東京五輪・パラリンピックで活躍した卒業生のサイン入りパネルも紹介。企業担当者や本学の卒業生など多くの来場者が訪れ、教員や大学院生が丁寧に説明しました。

28日には体育学部の髙野進教授と勝田隆教授、SPCの井上康生教授が、会場とオンラインのハイブリッドで開催されたセミナー「“ハイパフォーマンス”と地域スポーツのさらなる融合:新たな地平を見据えて」に登壇。はじめに、進行役を務めた勝田教授があいさつし、「コロナ禍だけでなく、気候変動による温暖化や急な災害、情報化など、まさに前例のない、時代の大きな変化の中において、本学が培ってきた教育と研究、人づくり、科学的な知見の積み重ねが重要になります。セミナーを契機にさまざまな分野の人たちと新たなつながりが生み出されることを願っています」と語りました。続いて髙野教授が、地域の子どもたちや高齢者らを対象に開いてきた陸上教室や音楽を使った指導法などを例に「走を楽しむ」「走を極める」「走を味わう」をテーマに語り、「これからは『より速く』『より美しく』『より楽しく』『より健康的に』『より自由に』走る時代です。個々人が自由に『走を味わう』時代になってきたのではないでしょうか」とまとめました。続いて井上教授が、中学校における柔道の必修化にともない地域連携の一環として指導者研修を行ったことや、五輪メダリストの動作解析といった研究、世界各国へのリサイクル柔道着の寄付活動などについて解説し、「柔道を通して学んだことを世の中に還元していくという思いを持って取り組んでいきたい」と語りました。

その後は「地域との連携の可能性を探る」と題してディスカッションも行い、スポーツ現場における安全性や科学的エビデンスの活用、人材育成などについて語り合いました。