お知らせ
【事務局教育支援部より】2023年度教育支援部研修「多様な性と私たち」を開催しました
2023年9月28日
和光大学ではジェンダー・スタディーズ・プログラムを設置し、ジェンダーに関する授業を複数開講し、関心を持つ学生も多くいます。
そのため、窓口に立つ職員のわたしたちも多様な性や支援者のあり方について学んでおきたいという思いから、教育支援部(教学支援室、学生支援室、キャリア支援室、図書・情報室)主催で、2023年8月8日(火)に認定特定非営利活動法人ReBit(リビット)様より講師をお招きし、研修「多様な性と私たち-SOGIインクルーシブな学校環境づくりのために-」を開催しました。
当日は、2022年3月に本学表現学部総合文化学科を卒業された望月鈴蘭氏(伏見圭生氏)が講師として来てくださり、久々の再会に会場は和気あいあいとした雰囲気に包まれました。望月氏の在学時代の思い出話も交えたライフヒストリーを聞き、学生からカミングアウトがあった際の対応についてグループワークを行うなどして、LGBTQやその理解者・支援者であるアライについて学びました。研修には、教育支援部職員を中心に、総務企画部の職員や先生方も参加したのですが、普段はなかなか聞けないそれぞれの室や先生方の状況を話し合ったり、各室でこれからできることや今後取り組むべき課題について意見交換を行い、室の垣根を越えてLGBTQ+フレンドリーな業務のあり方を考える機会とすることができました。
参加者からは
「まだまだ知識が少ないため、実際に当事者の方から相談を受けた時に、きちんと支援できるか今はまだ自信がありませんが、少しずつ知識を積み重ね、自信をもって対応できるようになりたいと思いました。」
「左利きと同じくらいの割合でLGBT の方がいるということ、改めて身近に感じました。身近に感じていた自分でさえ、理解していると思っていても相談された際どのような対応をするのが正しいのかなど、まだまだサポートの仕方に自信がありません。まずは多くの人達に知ってもらうことが大事なのだと今回強く感じました。個人的には理解者・支援者であることを伝えるために何ができるのかを考えることができたので、アライシールをつけるなど一つずつはじめてみようと思います。なかなか自分から知る機会がなかったので、今回の研修はとても勉強になりました。」
「新聞や本で知っているつもりでしたが、自分のこととしては考えていませんでした。マイノリティの人が声を上げることはとてもしんどいことだと思います。言葉や態度に気をつけるなど小さなことから実践していきたいと思います。」
といったコメントが寄せられました。
研修を通じてLGBTQの問題はその人その人によって困りごとも大学に求めることも違うということを学びました。まずは、学生のみなさんに大学の窓口は安心して話せる場所だと思ってもらえるよう取り組んでいきたいと思います。取り組みの一つとして、8月に図書・情報館で特別企画本棚として「多様な性と私たち」と題した展示を行い、11/28(火)にはキャリア支援室で「LGBTQ+とそうかもしれない学生のための就活・就労」プログラムを開催する予定です。また、教学支援室や学生支援室では名簿等に不要な性別欄の設定がないかなどの見直しを検討しています。
(写真の一部を加工しています)
▲アライのシールがあるだけで安心するという話を聞き、「まだ十分な知識や経験はないけれど、寄り添って話を聞き一緒に考えます」という気持ちを伝えたいと考え、名札にアライのシールを貼ることにしました。(シールを貼っていない職員ももちろんお話を伺いますので、安心してお声かけください。)
最後に、今回はLGBTQについての研修でしたが、LGBTQについて考えることは、障がいがある人にも、配慮を必要としない人にも、すべての人にとって過ごしやすい大学づくりを考えることに繋がることを実感しました。学生のみなさんが過ごしやすい場所となるよう職員一同努めてまいります。