Waseda Institute for Sport Sciences早稲田大学 スポーツ科学研究センター

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国民の身体活動不足解消へ、健康スポーツ科学研究の拠点形成

国民の身体活動不足解消へ、健康スポーツ科学研究の拠点形成

早大スポ科が平成27年度私立大学戦略的研究基盤形成支援事業に採択決定

本学スポーツ科学学術院の岡 浩一朗(おか こういちろう)教授(健康行動科学)をリーダーとする研究グループが,平成27年度文部科学省私立大学戦略的研究基盤形成支援事業(研究課題:国民の身体活動不足解消を具現化するための健康スポーツ科学研究の基盤形成)に採択されました。 本プロジェクトでは,多くの国民の身体活動不足解消を具現化するための科学的知見の集積を可能とする研究基盤(※研究体制図参照)を確立します。本学スポーツ科学学術院を核として国内有数の研究機関・大学とも連携・協働しながら,研究成果の創出のみならず,研究環境や人材育成・輩出の面からも体制を整えた我が国の中核的健康スポーツ科学研究拠点を形成することを目指します。

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岡 浩一朗(おか こういちろう)教授

社会背景として,子供から高齢者までの多世代に亘る健康障害の共通因子として「身体活動不足(座り過ぎを含む)」が注目されています。しかし,身体活動不足の健康影響や決定要因に関するエビデンス,特に因果関係の証明については未だ不十分なままです。また,身体活動不足による健康障害の背景にある機序に関しても十分に解明されていません。さらに,国民の身体活動不足を解消する手法の開発や普及方策の検討も手探りのまま進められています。 本プロジェクトでは,科学的エビデンスに基づき身体活動不足解消方策を総合的に検討するための3研究グループを形成(※研究体制図参照)し,これまで各グループが独自に展開してきた研究を三位一体となって推進していきます。

コホート研究グループは,健康リスクへとつながる要因の因果関係の解明を,実験研究グループは健康障害・機能低下メカニズムの解明を,介入研究グループは有効なプログラムの普及・方法の開発を担います。そして,プロジェクトを通じて,超高齢社会を迎えた要介護高齢者の激増やそれに伴う医療費・介護費用といった社会保障費の高騰,我が国に蔓延する生活習慣病,子供・青少年の体力・運動能力の低下,肥満・やせ・骨折の増加,メンタルヘルスの悪化の健康問題等の社会課題を解決していきます。

研究成果は,我が国における健康スポーツ関連の施策や指針へ積極的に反映させます。中高齢者の健康寿命の延伸や子供・青少年の健全育成に大きな役割を果たす「身体活動不足対策」を,限られた社会資源の中で効果的・効率的に推進していくことを可能にし,社会的還元が大いに期待されます。 研究環境、人材育成・輩出面の効果としては,先端的な研究成果が持続的に創出されることで,次世代の健康スポーツ科学研究の分野を牽引する若手研究者の育成・輩出が事業終了後も継続的になされる可能性をもちます。

岡教授は「我が国のみならず世界的に大流行している(パンデミックな状態と言われる)身体活動不足問題の解決に貢献できる世界有数の健康スポーツ科学研究拠点を整備したい」と意気込みます。国民の身体活動不足解消のために,本学も貢献していきます。

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国民の身体活動不足解消へ (出典:岡 浩一朗)

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