取組概要
ぜん動ポンプは、腸のぜん動運動を機械的に模倣しており、加圧機構が経路上に分散して配置され、対象物を外部から遮断された状態で搬送するため、エネルギー損失が小さく、持ち上げられる高さに理論上の限界がない。従来のぜん動ポンプは、流動性の高い液体・粘体やスラリー(液体と固体粒子との懸濁液)への適用はあったが、これまで流動性が低い土砂には適用されていなかった。
今回、土砂の粒子の性状・含水比・搬送特性の関係を分析し、ゴムチューブの形状の工夫や含水比を調整できる機構を設けることで、土砂の搬送が可能なぜん動ポンプの試作機を完成させることができた。
成果
世界で初めて、土砂の搬送が可能なぜん動ポンプの試験機を完成した。
大深度・海底や月面などの極限環境での掘削・運搬作業への適用が期待される。
※この取組は、提言・事例集『私立大学理工系分野の研究基盤の強化と向上-科学技術イノベーションの推進に向けて-』で紹介した研究事例です。
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