取組概要
光に応答する分子の結晶に紫外光を照射したり、温度制御することでサイズ、間隔、形状を制御した結晶を成長させる技術を開発した。これを利用し、水滴を弾き返すハスの葉の表面機能や、大きな水滴を弾き返し小さな水滴を捕集するテングシロアリの翅の機能を再現した。さらに光を照射することで、ホウセンカのように内包物を放出する中空結晶や、ゾウリムシの繊毛運動のように物体を運ぶ結晶ブラシの合成にも成功した。これらは、世界的なトップジャーナル、アメリカ化学会誌、ドイツ化学会のAngew. Chem. 誌やNatureの姉妹誌Commun. Chem. 誌に掲載された。
内田研究室URL https://www.chem.ryukoku.ac.jp/uchida/index.html
成果
これらの成果は、朝日新聞、日刊工業新聞、ネーチャージャパンなどから紹介された。
今までは濡れに関する研究が中心であったが、今後はフォトニックデバイスへの応用も検討したい。
※この取組は、提言・事例集『私立大学理工系分野の研究基盤の強化と向上-科学技術イノベーションの推進に向けて-』で紹介した研究事例です。
詳細等は関連リンクをご覧ください。