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四日市看護医療大学

正常の膵臓の細胞が癌になる根本原因の一つを明らかに

2021年5月10日

取組概要

臨床検査学科の山口央輝准教授が参加する研究グループ(東京大学大学院医学系研究科国際保健学専攻の藤本明洋教授をはじめ、藤田医科大学、大阪大学、東北大学、宮城県立がんセンター、姫路市、大阪市立総合医療センター、岐阜大学、神戸大学、大阪医科大学、四日市看護医療大学など)により正常の膵臓の細胞が癌になる根本原因の一つが明らかされ、(プロ)レニン受容体[(P)RR]が遺伝子と染色体の異常を生じ、癌のような性質を持つ細胞をもたらすことを世界で初めて発見しました。
膵臓癌がどのようにできるのかは不明ですが、これまでの研究により、膵臓に癌ができる前に、(プロ)レニン受容体[(P)RR]という分子の発現が増えていることは見つけられていました。
これに対し、今回の研究では、正常の膵臓の細胞(培養ヒト膵管上皮細胞)に(プロ)レニン受容体[(P)RR]をたくさん発現させると、遺伝子と染色体の異常が生じ、癌の性質を持つ細胞になることを発見しました。

成果

膵臓癌は、最も治療が難しい癌として知られていますが、今後、(プロ)レニン受容体[(P)RR]を標的とした膵臓癌の新しい診断・治療法の開発が大きく期待されます。

関連リンク

https://y-nm-news.net/new-topics/202011281206/1830