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豊田工業大学

水と酸素から過酸化水素を生成する高性能光触媒の開発に成功

2021年6月4日

取組概要

九州工業大学大学院工学研究院の横野照尚教授(研究代表者)、豊田工業大学大学院工学研究科の山方啓准教授、株式会社三菱ケミカル及び海外の研究機関の研究者からなる国際共同研究グループは、太陽光を利用して、水と酸素から過酸化水素を生成することができる高性能光触媒(Sb-SAPC 光触媒)の開発に成功しました。

成果

現在の過酸化水素の主たる工業的製法であるアントラキノン法は、高純度な過酸化水溶液を得ることができる反面、高温高圧などの膨大なエネルギーコストに加え、高価な原材料や触媒が必要であるといった課題があります。この課題を解決するため、再生可能エネルギーである太陽光を利用した過酸化水素の生成システムが注目を集めていますが、今回、本研究グループは窒化炭素の分子設計戦略に焦点を当てることで、太陽光を利用して、従来報告されている触媒では不可能であった水と空気中の酸素から常温常圧で過酸化水素を高収率で生成する高性能光触媒を開発しました。

今後、本研究成果は、高価な試薬や高温高圧などの厳しい反応条件を必要としない太陽光のみで過酸化水素を連続的に製造することが可能な、“持続可能性”のある革新的な製造プロセスの構築に寄与するものと考えられます。

関連リンク

https://www.toyota-ti.ac.jp/news/news/001675.html