取組概要
医学部医学教育研究室の武田裕子教授は、聖心女子大学現代教養学部日本語日本文学科の岩田一成教授、帝京大学大学院公衆衛生学研究科の石川ひろの教授、NPO法人国際活動市民中心(CINGA)の新居みどり氏と共に、医療現場における外国人支援の一環として、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のワクチン接種の際に活用できる動画教材『医療で用いる「やさしい日本語(※)」-新型コロナウイルス・ワクチン接種編-』を作成し公開しました。
(※)「やさしい日本語」は、相手に合わせて、分かりやすく伝える日本語を指します。日本語を母語としない方、高齢者、障がいのある方など、 様々な方に用いられます。
成果
本教材では、新型コロナウイルス感染症のワクチン接種時の声かけで使われる表現を、日本語を母語としない外国の方にも理解されやすい「やさしい日本語」を用いて説明しています。動画で使われるフレーズは、実際に順天堂大学・順天堂医院のワクチン接種会場を見学して作成されました。
出入国管理庁による「令和2年度在留外国人に対する基礎調査報告書(令和3年2月)」では、日常生活に困らない以上の日本語を使えると回答する外国人は8割を超えており、「やさしい日本語」は外国人とのやり取りにおいて広く役立つことが期待されています。
なお、動画は新型コロナワクチン接種を行う所定の会場・医療機関で広く関係者が活用できるよう、無料で公開されています。