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実施地域

広島県

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取組内容

グローバル教育社会貢献

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実施体制

ゼミ

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連携状況

地方自治体・国, その他

広島修道大学

フィリピン・セブ島の貧困救済プロジェクト

2021年11月25日

取組概要

現状で可能な国際貢献の一例として、2021年度、以前から実施していたフィリピン・セブ島の貧困支援プロジェクトに、新たにオンラインでの栄養改善の取り組みを導入しました。

人文学部では、以前より、フィリピン・セブ島における貧困支援活動のため海外インターンシップを実施していました。本プロジェクトではその繋がりを生かし、現地で支援活動に携わるNPO法人と連携し、「セブ島貧困地区住民の栄養状態の改善」を目的に、大学の専門教育を最大限に生かした、学部を超え、国境を越えた国際支援を実現します。

貧困支援には様々な形態があります。募金や生活必需品の配布などによる緊急支援は、一時的に命をつなぐことはできますが、支援継続の難しさがあります。本プロジェクトでは、セブ島のNPO法人DAREDEMO HEROと連携し、長期的視点から社会的貧困問題の解決を目指す活動の一環として、生活の根幹を支える食の視点から「もの」だけではなく「知識」を提供する支援を実施します。

プロジェクトには、人文学部英語英文学科通訳コースの学生と健康科学部健康栄養学科栢下教授のゼミの学生が参加。現地の生活状況、栄養事情を調査し、健康栄養学科の学生が貧困層住民の栄養に対する考え方を改善するための方法を提案します。通訳コースの学生は、言語の違いによるコミュニケーションの問題解決のため、ビデオ会議システムなどを使用し、リアルタイムで英語・日本語間のコミュニケーションを担当しました。栄養学と通訳という全く異なる専門領域を重ねることで、普段のキャンパスでの学びを国際平和都市・広島から世界を変えるための力とし、人類共通の課題であるSDGsの達成に貢献していきます。

成果

4月から6月、フィリピンの大学に通うセブ島の貧困地区出身の大学生4人にインタビューを行い、実際に現地で生活する大学生の話を聞くことで、より詳しい状況を把握することができました。
学生は厳しい環境の中でも明るく希望を持って生活する現地学生の話に心揺さぶられていました。

現地団体奨学生への聞き取り調査および公的データの検証により、貧困層住民が、油脂の投与により低栄養の改善が図れるという仮説を立て、試験的にMCTオイルを現地へ送付することになりました。MCTオイルの他、パックご飯、レトルト食品、カップ麺、缶詰等、日本の食文化への理解を深めてもらうための食品も一緒に送り、さらに、輸送用コンテナの空きスペースを生かすため、学内の部局に協力を依頼したところ、文房具、衣服等、予想を上回る物資が集まりました。
2箱分、合計100キログラム近くの支援物資は、現地NPO法人を通じて、支援物資が貧困層住民へ渡るのはクリスマス前後になります。

関連リンク

https://www.shudo-u.ac.jp/academics/human/povertyrelief.html