取組概要
【神朝プロジェクト】とは、ホテルを中心に地域を巻き込み、『迎える朝が楽しみな体験』を共同プロジェクト化し、宿泊後の“朝”に注目した商品を展開。あまり知られていない地域の朝の魅力をホテルを中心に掘り起こし、新しい価値体験を創造していくものです。今回の連携企画においてゼミの学生たちは、プロジェクトの主軸となる宿泊プランを考案。神戸の“朝時間”をテーマに作成したそのプランを商品化し、神戸メリケンパークオリエンタルホテルがプロモーション&販売します。
当大学からは、人間社会学部観光学科の髙田宏ゼミと栗原正憲ゼミの学生が参加。2021年4月より企画を検討してきた学生たちは、7月にホテル幹部へプレゼンテーションを実施し、下記2つの商品化が決定しました。
栗原ゼミCチーム「デジタル・デトックス・プラン~スマホを置いて謎解きゲーム」
髙田ゼミ2チーム「六甲山で日の出と朝食を」
以後商品化に向けた具体的な検討を進め、10月から11月にかけて下記プランが販売されました。
◆デジタルデトックス1泊2日の神戸の旅
【1日1組限定】六甲山ガイドブック著者とあるく贅沢で豊かな山時間プラン(朝食付き)
【1日5組限定】幻のレシピを探るたびにでよう! 神戸の松を巡る謎解きプラン(朝食付き)
※両プランの詳細はこちらから→ https://www.oriental-hotels.com/experience/005/
成果
2022年2月4日(金)には総括会を行いました。
想定以上にコロナ禍の影響を受け、実績は振るいませんでしたが、同ホテル担当者からは、「皆さんには素晴らしい提案をしていただいて、オリエンタルホテルズ&リゾーツ(※)という新たなブランドのスタートにふさわしいプロジェクトになったし、ホテルの新しい取り組みの先駆けになったと思います」とコメントいただき、学生たちが考えた2つの宿泊プランについて、再販の可能性も示唆されました。また、総支配人も「長いスパンでの取り組みのなかで、これだけの方々にご協力いただけたのは素晴らしいこと。スマホ世代の学生たちが、脱スマホプランを考えたことはとても面白いアイデアだったと思います。今回のプロジェクトを通して、ホテルとしても新たな気づきがあり、改めて何が大切かを感じることができたので、お礼を申し上げたい」と、感謝の言葉を述べられました。
学生たちも、「企業と本気で取り組む貴重な経験ができて光栄。社会人になっても思い出として残る」「コロナで十分な取り組みができないなかでも最善を尽くすことを大切に、いろいろな経験ができた」「将来、宿泊業界に行きたいので、今回の経験は必ず役に立つと思う」「結果は悔しい。会社として売り上げを出す難しさを痛感したけど、神戸の良さを知ることができたので、本当にいい経験になった」と、それぞれの思いを語りました。
※ 同ホテルを運営する株式会社ホテルマネージメントジャパンが、国内のグループホテル21施設のうち15施設をチェーンブランド化し、新たなブランドとして展開