取組概要
実践女子大学には大学公認のラジオ番組があります。その名も「渋谷のJJラジオ」。2016年に放送がスタートした渋谷区のコミュニティラジオ「渋谷のラジオ」の中で、毎月第1日曜日の10:00~10:55まで生放送されている番組で、企画制作は人間社会学部人間社会学科の駒谷真美教授率いる駒谷ゼミの学生たちが担当しています。そして、今年度は中・高・大連携の取り組みの一環として中学校・高等学校の広報チーム「JJ BLOSSOM」のメンバーも活動に参加することとなり、そのキックオフ研修会が3月22日(火)に渋谷キャンパスにて開催されました。
成果
参加したのは、駒谷ゼミの新3年生、通称“ななきーず”のメンバーである大学生11名と「JJ BLOSSOM」に所属する中高生13名。駒谷教授のあいさつと「渋谷のJJラジオ」の概要説明に続き、「渋谷のJJラジオ」の母体である「渋谷のラジオ」の番組制作ファシリテーター・放送作家の上野恭平さん、制作部チーフプロデューサーの杉山桃子さんによる、「渋谷のラジオ」のレクチャーがZoomで行われました。
杉山さんは、実際のラジオ番組をどのように放送するのか、「渋谷のJJラジオ」と同じ1時間番組を例に挙げ、放送前から放送後までの流れを紹介。これからラジオ番組の企画制作に携わることになる生徒・学生たちは、真剣な表情で聞き入っていました。
研修会の後半はワークショップ。実際に4月の「渋谷のJJラジオ」で放送する番組作りに挑み、生徒・学生たちはさっそく「4月に放送するメンバーの自己紹介の内容を決める」という最初のミッションに取り掛かりました。
どのような切り口の自己紹介にすれば、メンバーの個性がリスナーに伝わるか——。最初は遠慮がちだった中高生メンバーも“ななきーず”のリードに助けられ、積極的にブレインストーミングで発言。各班の特大ポストイットには、多くの付箋が貼られていきました。5分後には貼られた付箋を似ている内容ごとにグループ分けしてタイトルを付け、全体像をスマートフォンで撮影してビジネスチャットツールのSlackにアップ。アップされた画像をプロジェクターでスクリーンに投影しながら各班のプレゼンテーションが行われ、「好きな曲」「好きな食べ物」「部活動などこれまで取り組んできたこと」など、さまざまなアイデアが紹介されました。
その後、各班で決めた内容に基づき、一人ひとりが簡単な台本を書いた上で、自己紹介の録音へと進みました。この音声が実際の4月放送のラジオで使われるというプレッシャーに緊張気味の生徒・学生もいましたが、駒谷教授に励まされながら全員無事録音を終えました。
そして、去る4月3日(日)。今年度初の「渋谷のJJラジオ」の放送がありました。番組のメインコーナーは2部構成でお届けする「JJに聞いてみよう!」。パート1の『よろしく!渋谷のJJラジオ’22』では、キックオフ研修会内で録音した音声データを使って、この1年間、一緒に番組を作っていくメンバーを紹介しました。パート2のテーマは「新学期にオススメ!文房具」。パーソナリティがお勧めの文房具4点を紹介した後、Twitterでリスナーから4点のうち使ってみたい文房具とどこで買いたいかを投票してもらい、番組内で紹介しました。
フレッシュなメンバー、フレッシュなトピックでお届けした約1時間。中高生の「JJ BLOSSOM」もパーソナリティに加わったことで、番組には新たな風が吹き込まれました。「渋谷のJJラジオ」および実践女子大学の中・高・大連携の取り組みは今後もますます進化していきます。