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東京都

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研究

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医療

慶應義塾大学

近視進行を抑制する血管内皮増殖因子の新たな機能を発見-近視の進行を遅らせるために血管を保護することが有効-

2022年9月22日

取組概要

慶應義塾大学医学部眼科学教室の坪田一男名誉教授(株式会社坪田ラボCEO)、栗原俊英専任講師、张琰(大学院医学研究科博士課程3年生)、丁憲煜特任助教らの研究グループは、網膜色素上皮由来の血管内皮増殖因子(VEGF)の軸性近視に関わる機能を明らかにしました。

近視の有病率の急増につれ、近視の発症に関わる要因や近視進行抑制に対する関心が高まる中、網膜の後方に位置する脈絡膜が薄くなること、すなわち菲薄化が近視発症原因の一つと考えられています。本研究では、網膜色素上皮由来のVEGFを欠損させることで脈絡膜が菲薄化され、眼軸長伸長と屈折度の近視化が引き起こされることを報告しました。

成果

本研究成果により、いまだ解明できていない近視進行メカニズムの一端が明らかとなり、脈絡膜の構造維持に関わるVEGFの適切な制御が、新たな軸性近視の進行抑制療法の開発につながることが示唆されました。

今回の研究成果は、8月24日(グリニッジ標準時)に学際的総合ジャーナル PNAS Nexus に掲載されました。

関連リンク

https://www.keio.ac.jp/ja/press-releases/2022/9/12/28-131880/