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東京都

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取組内容

研究

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ゼミ

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連携なし

慶應義塾大学

実験時のプラスチック廃棄物を削減する持続可能な技術-超音波で空中に浮かせた液滴内で効果的に細胞への遺伝子導入が可能に-

2022年9月26日

取組概要

容器を使わずに化学および生物学実験を可能にする浮揚法は将来、革新的な実験手法となるだけでなく、研究現場におけるプラスチック廃棄物を大幅に削減する可能性があります。慶應義塾大学大学院理工学研究科の新井公大(博士課程3年)、同大学理工学部生命情報学科 佐藤智典教授、松原輝彦准教授の研究グループは、空気中に浮揚させた培養液中で、動物細胞への効果的な遺伝子導入が可能であることを示しました。細胞の懸濁液を超音波の定在波を使用して浮揚させたところ、プラスミドDNA(pDNA)の細胞への取り込みおよび導入遺伝子の発現効率が、試験管内で操作した場合よりも大幅に高いことを明らかにしました。

成果

遺伝子導入技術は、細胞工学において基幹となる技術の1つです。この技術は研究室のプラスチック廃棄物を削減するだけでなく、細胞工学分野における新たな実験手順を提供することが期待されます。

本研究成果は、2022年8月26日(GMT/グリニッジ標準時)にドイツの科学雑誌「 Advanced Science 」のオンライン版に掲載されました。

関連リンク

https://www.keio.ac.jp/ja/press-releases/2022/9/13/28-131953/