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福岡県

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研究

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九州産業大学

「博物館浴」実証実験でリラックス効果が期待

2023年1月11日

取組概要

地域共創学部緒方泉教授が、博物館の持つ癒しやリフレッシュ効果を血圧や心理測定で数値化し、健康増進や疾病予防に活用する取り組み「博物館浴」の研究を進めています。
1月5日(木)・6日(金)、「博物館浴」を科学的に実証する試みが、九州国立博物館(福岡県太宰府市)において行われ、中高生20人が参加しました。

成果

参加者は異なるテーマ2カ所の展示室を自由に20分ほど見学し、前後に筆記による心理測定と血圧・脈拍を測る生理測定を実施。その結果、怒り、混乱、うつといった精神状態を示す数値が多くの参加者で低下し、血圧が正常値に近づくという傾向が見られました。
カナダでは精神疾患のある患者に対して医師が「博物館の見学」を処方するなど、海外での先進的な事例があり、「日本でも『博物館』を健康に役立てたい」と考えた緒方教授は、2020年9月より九州・沖縄の約30を超える博物館や美術館と協力し、実証実験をスタート。これまで、中高生や大学生、博物館関係者など380人が参加しています。
今年は1月から4月にかけて、北海道や滋賀県、岐阜県など全国5県の博物館で同実験を行い、実証データをさらに蓄積して、国内でも「博物館浴」を治療として定着させることを目指しています。

関連リンク

https://www.kyusan-u.ac.jp/faculty/chiiki/news/museum-20230105/