校章などサムネイル
実施地域アイコン

実施地域

東京都

取組内容アイコン

取組内容

研究

実施体制アイコン

実施体制

ゼミ

連携状況アイコン

連携状況

連携なし

タグアイコン

タグ

医療

慶應義塾大学

関節リウマチ治療におけるキードラッグであるメトトレキサート減量の可能性が明らかに-生物学的製剤を開始する際のメトトレキサート減量試験-

2023年4月28日

取組概要

慶應義塾大学医学部内科学教室(リウマチ・膠原病)の金子祐子教授、玉井博也特任助教らの研究グループは、エーザイ株式会社との共同研究において、関節リウマチ患者に対してTNF阻害薬であるアダリムマブを開始する際、併用するメトトレキサートを半減可能であることを国際共同臨床試験で示しました。

成果

関節リウマチの治療は、まずメトトレキサートで治療を開始し、効果不十分な場合に、関節リウマチの炎症に関与するTNFと呼ばれる物質を阻害する薬剤などを追加することが全世界で推奨されています。TNF阻害薬はメトトレキサートを継続して併用すると有効性が高まることは知られていましたが、必要なメトトレキサートの用量に関しては十分明らかとなっておらず、一般的には同量の継続が行われていました。本臨床試験ではTNF阻害薬の1つであるアダリムマブを追加する際にメトトレキサートを半減しても、有効性が劣らず、有害事象は少ない傾向にあることを示しました。

本研究により、TNF阻害薬を開始する際の有害事象や医療費を減らし患者さんにより安全な治療を提供できることが期待されます。

本研究成果は Lancet Rheumatology 誌に2023年3月20日付け(英国時間)で掲載されました。

関連リンク

https://www.keio.ac.jp/ja/press-releases/2023/4/27/28-137622/