取組概要
多文化コミュニケーション学科の専門科目「体験で学ぶ地球環境論」(担当:大塚直樹教授)の受講生、関係者を含むおよそ50人が認定特定非営利活動法人「富士山クラブ」の指導のもと、静岡県富士宮市・富士市を拠点に森づくり体験および富士山の清掃活動を行いました。
学生たちはあらかじめ外来生物に関する学習や植物実態観察などを行い、実習に向けての基礎認識を高めたうえで活動に参加します。
当日は、同科目を担当する登山家の野口健特別招聘教授も同行し、学生たちと活動を共にしました。
まず初めに行われた森づくり体験では、野口教授や富士山クラブのスタッフから日本の森林の現状について説明を受けました。また、針葉樹と広葉樹の違いや活きた木と枯れた木の見分け方などについて、目の前に広がる木々を見ながら学習しました。その後は、枯れた木をチェーンソーで切り倒し、皮剥きや薪割りなどを体験。初めてノコギリや斧を手にした学生たちは、生き生きとした表情を浮かべながら活動を楽しむ様子が見られました。
成果
森づくり体験の後には、富士山の清掃活動が行われました。安全面での注意点やゴミの分別方法などに関する説明を受けたうえで、グループごとに作業を開始。山中に入った学生たちは、ペットボトルや空き缶、タイヤなどの不法投棄物を掘り起こし、回収しました。広範囲にわたって森が汚されている現場を目の当たりにした学生たちは「想像以上のゴミが捨てられていることに衝撃を受けました」「自分たちの手で美しい富士山を守りたいという思いが芽生えました」と感想を語りました。
清掃活動終了後には富士山クラブのスタッフから「今日一日の活動を通して、自然をより身近なものに感じてもらえたら嬉しいです。これからもぜひ富士山に足を運んでください」と学生たちにメッセージが贈られました。