取組概要
2023年11月29日(水)と12月6日(水)に、法学部の1年生によるディベート大会が開催されました。基礎ゼミ(1年次演習)の交流の場にもなっている本大会は、2015年から続いており今年で9年目を迎えます。今回は8つのゼミが参加し、大学生にとって身近な話題から社会的な課題まで4つのテーマで、肯定・否定に分かれてディベートを行いました。
■今回のテーマ
1.原発を廃止すべきである(佐々木ゼミ 対 吉弘ゼミ)
2.高速道路を全面無料化にすべきである(神原ゼミ 対 在澤ゼミ)
3.酒・たばこを18歳から合法化すべきである(上村ゼミ 対 大薮ゼミ)
4.ベーシックインカムを導入すべきである(髙木ゼミ 対 前田ゼミ)
肯定派と否定派に分かれ、まずは立論発表を行いました。次に、質疑応答をします。相手からの鋭い質問に言葉を詰まらせるチームもあれば、余裕の表情で答えるチームもあり、緊迫した空気の中でやりとりが繰り広げられました。その後は、各チーム作戦会議に入り、反論と最終弁論を行いました。
各チームとも、テーマに対して経済効果や法制度、環境に及ぼす影響などさまざまな観点からデータに基づき論を展開。海外の事例や話題のトピックスを取り入れたチームもあり、どの対戦も熱い議論が交わされました。また学生たちは、討論だけではなく、司会やタイムキーパー、判定の役割も務めました。
成果
討論をした学生からは「とても緊張した。事前準備では、質問や反論を考えるのがとても大変だった」「戦略としては、国や独立した機関によるまとまったデータを出すことで説得力を持たせようと考えた」「相手側の資料も揃えて、データの裏付けをとった。相手からの質問や反論を予測してチーム内でよく話し合った。自信を持って臨めた」といった感想が聞かれました。
判定をした学生からは「どのチームもよく調べてられていて説得力があった」「テーマに対してメリットとデメリットが両方分かって大変勉強になった」「どのチームもチームワークがよかった」という意見が寄せられました。
教員からは「よく準備が出来ていてどのチームも素晴らしかった。これをきっかけにいろいろな角度から物事を考えられるように、また自分の考えを説得力をもって話せるようになって欲しい。今回築いた絆や交流を大切にこれからの学生生活を送って欲しい」という激励のメッセージが送られました。論理的思考力や議論のスキルとともに、互いに協力しながら物事を進めていく力も培われた大会となりました。