取組概要
4月22日(月)、ラビ・ジョナサン・マゴネット先生(本学名誉博士)を講師に招き、5号館401栄養学実習室にて、ユダヤ教の過越祭の儀式的食事「セデル」を体験しました。これは、神学部独自の正課外プログラムとして行われたもので、当日は、神学部学生や教員、関係者含め約40名が参加しました。
過越祭とは、旧約聖書の「出エジプト記」に由来し、ユダヤ人が奴隷状態から解放されエジプトを脱出したことを祝い、その時の苦難を想起し、神に感謝するためのユダヤ教のお祭りのことで、キリスト教の主の晩餐式の背景にもなっています。過越祭初日の夕方、各家庭で「セデル」という特別な祝宴が持たれます。セデルでは、ユダヤ人の歴史と信仰に関わる小羊、卵、苦菜などの象徴的な食べ物をいただき、出エジプトの物語が朗読され、子どもと問答が行われます。それによって、ユダヤ人としてのアイデンティティが再確認され、子どもたちに語り継がれます。
成果
当日参加した学生らは、マゴネット先生の説明に沿って実際に儀式を行いながら皆で食事を共にし、過越祭とセデルの歴史的、文化的背景を学びました。参加した学生からは「過越祭のセデルというユダヤ教の祭事を知るだけでなく、実際に体験することができ、とても良い経験になった」といった感想が寄せられました。学生にとって、異文化を学び、体験する貴重な機会となりました。