取組概要
子育てひろば「はるにれ」は、専属保育スタッフと学生のボランティアスタッフによって運営されています。ボランティアスタッフは、家政学部のすべての学科から募っており、2024年度は合計54名の学生にご協力いただいております。児童以外の3学科学生にとって、「はるにれ」は、実際の子どもや保護者と関わることができる貴重な学びの場です。保護者の方からは、幅広い専門分野の学生と衣食住について語り合うことができると好評をいただいております。また、児童学科の学生にとっても、幅広い年齢層の子どもと接しながら、子どもと保護者を一体的に理解する機会になっているようです。
成果
以下に、活動後の学生の振り返りの一部を掲載します。
被服学科 Aさん
今まで、漫画や記事などで子どもの発達について触れてきましたが、実際に交流したことはなかったため、今日の活動を経て、もっとその性質や特性について知りたいと感じました。今回は、子どもとコミュニケーションをとることを第一目標としましたが、次に参加する際は、親子で遊んでいる状態をよく観察するとともに、保護者の方とも自然にコミュニケーションができるように心掛けたいです。
食物栄養学科 Bさん
今回は、1歳3か月~7か月のお子さん3人と遊びました。様々なものに興味をもって触れたり遊んだりしている様子がとても微笑ましかったです。しかし、1歳の子どもはものを口に入れてしまうことが多いので、折り紙やペンのキャップなど、口よりも小さいものを食べてしまわないように注意して見ることが重要であると感じました。また、滑り台で遊ぶ際も、まだ座ることが難しく、走って下ろうとしていたので、転倒して頭を打たないように近くで支えるように心がけました。来月、1歳6ヶ月健診の栄養相談の模擬を行う授業が予定されています。ボランティアを通して、実際の子どもにはどのような特徴がみられ、保護者の方はどのような悩みを持っておらてるかを会話しながら学んでいきたいと思います。
児童学科 Dさん
発達に個人差があることを具体的に理解することができました。同じ年齢、同じ月齢でも安定して歩行ができる子どももいれば、まだ難しい子どももいることが分かりました。また、まだ上手に歩けない子どもが、歩ける子どもが「手押し棒」を楽しむ姿を見て、おしり歩きで真似をする場面が見られました。保護者の方の話では、この玩具の影響で、お家でも「粘着クリーナー」で同じように遊ぶようになったそうです。先週はできなかったことが今日できるようになるということが本当にあるのだと改めて学ぶことができました。